人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

北朝鮮の金正恩総書記は日本の国会にあたる最高人民会議第14期第10回会議で演説を行い、「ほぼ80年間の北南関係史に終止符を打ち、朝鮮半島に並存する二つの国家を認めたことに基づいて、わが共和国の対南政策を新しく法化(法制化)した」と明らかにした。朝鮮中央通信が伝えた。

金正恩氏は2023年12月末に開かれた朝鮮労働党中央委員会第8期第9回総会拡大会議で、「大韓民国の連中とは、いつになっても統一が実現しない」とし、「北南関係は、これ以上、同族関係、同質関係ではない敵対的な両国関係、戦争中にある両交戦国関係に完全に固着された」との見方を示していた。今回の最高人民会議ではいっそう踏み込み、対南関係の精算を通じて法制度の面でも韓国との対話拒否を明確化した。

(参考記事:北朝鮮、韓国との対話・交流機関を廃止…最高人民会議で決定

金正恩氏は、「共和国政府に提起される重要な課題は、国家経済の上昇推移を引き続き高調させて国の経済全般を安定的かつ持続的な発展軌道に確固と乗せることである」としながら、工業、建設、流通、情報産業部門などの整備、補強を強調した。

また、「人民の生活改善のための事業で重要なことは、第一にも第二にも農業を立派に営むことである」としながら、農業部門、水産部門を発展させるべきと述べた。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

金正恩氏は、「世紀的な立ち遅れを払拭して、中央と地方の差を減らし、地方産業を全面的に、バランスを取って発展志向させる一方、それぞれの地方経済の特色のある発展を促し、競争的な発展の流れを作るのは、わが政府の前に提起された当面の課題であり、わが党の宿願である」と深刻な地域格差について言及しながら、「人民の大きな期待に報いられなかったことに対する重い責任を感じながら、私は今回、重大事案を党中央委員会政治局に提議し、政策化することを決心した」と強調した。

つづけて、「党中央委員会の組織指導部に地方産業建設指導課を別に設けて、私が直接責任を持って総括し、頑強に推し進める考えをしている」とし、今後10年にわたり毎年20の郡で革新を起こす「地方発展20×10政策」を討議し、決定した。また、科学技術部門の強化を訴えながら、教育、保健医療の分野における地域格差を解消すべきと述べた。

金正恩氏は対外関係について、「わが国家の安全環境は緩和するどころか、日増しに悪化一路を記録したし、こんにちは世界で最も危うい戦争勃発危険地域となった」とし、「この地に住む公民なら、誰もが祖国防衛を最大の愛国と見なし、自発的に奮い立たなければならない」と強調した。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

金正恩氏は、「今日、最高人民会議ではほぼ80年間の北南関係史に終止符を打ち、朝鮮半島に並存する二つの国家を認めたことに基づいて、わが共和国の対南政策を新しく法化した」と述べた。

金正恩氏は、「北南関係がこれ以上同族関係、同質関係ではない敵対的な二国家関係、戦争中にある完全な二つの交戦国関係であるという現実は、外部勢力の特等手先集団である大韓民国が極悪で自滅的な対決妄動で書き込んだ北と南の明白な現住所であり、世界に向けて滞りなくベールをはがした朝鮮半島の実状である」と強調した。

つづけて、「朝鮮民主主義人民共和国憲法の一部の内容を改正する必要がある」とし、「わが共和国が大韓民国は和解と統一の相手、同族であるという現実矛盾的な既成概念を完全に払拭して徹底的な他国に、最も敵対的な国家に規制した以上、独立的な社会主義国家としての朝鮮民主主義人民共和国の主権行使領域を合法的に正確に規定するための法律的対策を立てる必要がある」と述べた。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

一方、「朝鮮半島で戦争が起こる場合には、大韓民国を完全に占領、平定、収復し、共和国領域に編入させる問題を反映することも重要である」と述べた。

さらに、「わが人民の政治・思想生活と精神・文化生活の領域で『三千里の錦繍江山』『8千万同胞』のように、北と南を同族にまどわす残滓的な単語を使用しないということと、大韓民国を徹頭徹尾、第1の敵対国、不変の主敵と確固と見なすように教育を強化するということを当該の条文に明記するのが正しいと思う」「憲法にある『北半部』『自主、平和統一、民族大団結』という表現が今や削除されなければならない」とし、次回の最高人民会議での憲法改正の審議を訴えた。

さらに、首都平壌にある「祖国統一3大憲章記念塔」の撤去や、民族史で「統一」「和解」「同族」という概念を除去すべきと強調した。

金正恩氏は、「戦争を願わないが決して避ける考えもない」としながら、「いったん、戦争がわれわれの前の現実に迫ってくるなら、絶対に避けるのに努力しないであろうし、自分の主権死守と人民の安全、生存権を守ってわれわれは徹底的に準備された行動に完璧(かんぺき)に、迅速に臨むであろう」と述べた。

そのうで、「戦争は、大韓民国という実体をむごたらしく壊滅させ、崩壊させるであろう」「米国には想像できなかった災難と敗北を与えるであろう」と強調した。