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同通信の報道全文は次のとおり。

金正恩総書記が最高人民会議第14期第10回会議で綱領的な施政演説を行う

【平壌1月16日発朝鮮中央通信】朝鮮労働党総書記で朝鮮民主主義人民共和国国務委員長である敬愛する金正恩同志が1月15日、朝鮮民主主義人民共和国最高人民会議第14期第10回会議で綱領的な施政演説「共和国の繁栄・発展と人民の福祉増進のための当面の課題について」を行った。

金正恩氏が最高人民会議第14期大10回会議で演説した(2024年1月16日付朝鮮中央通信)
金正恩氏が最高人民会議第14期大10回会議で演説した(2024年1月16日付朝鮮中央通信)

親愛なる代議員のみなさん!

尊敬する最高人民会議常任委員長同志、そして議長同志!

オブザーバーのみなさん!

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われわれの祖国、朝鮮民主主義人民共和国の成長・発展史に偉大な転換の年、偉大な変革の年として特記された2023年を誇り高く総括し、第8回党大会が示した5カ年計画完遂の実践的保証を確定すべき2024年の進軍を開始した重要な時点で、最高人民会議第14期第10回会議が行われている。

ともに体感したことだが、昨年はわが党と政府と人民が折り重なる困難な試練の中でも、最大の奮発心と闘争力を発揮して重大な成果と出来事を歴史に誇らしく記した忘れられない一年であった。

長々80年を間近にする共和国の歴史に、2023年のようにわれわれの国力強化において全方位的な確実な前進が遂げられ、国権と国威が堂々と宣揚されたのはまれなことである。

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昨年、政治、経済、軍事、文化の全ての領域で収めた成果については、すでに党中央委員会第8期第9回総会で総括、評価されたので再び言及する必要はないが、明白なことは国家の全構成員が党と政府の指導活動を積極的に支持し、支えてくれたので、数年間、刻苦奮闘した累積がついに立派な実を結んだということである。

党と共和国政府が社会主義建設の全面的発展を成し遂げるべきだという路線と施政方針を適時に正しく策定し、毎年、国政を伸縮性あるものに、活力あるものに調整しながら折り重なる国難と危機を打開し、目標とした国家発展の道程をしっかり維持しただけでなく、全人民の愛国的熱意と英雄的献身性を発揮させて確固たる上昇推移を獲得したということが、われわれの2023年の闘いを通じて立証された。

敵対勢力の対決狂気は情勢を最悪へ追い込んだが、それを好機に逆転させて一層果敢に実行された自衛力強化事業と軍事的対応行動は、国益死守意志や圧倒的力の誇示だけではなかった。

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対内的には、全人民と共和国武力の全ての将兵を精神的に高揚させ、対外的には軍事強国としての無視できない実体を絶対化し、われわれの国威はもちろん、世界政治地形にまで劇的な変化をもたらした。

わが人民が、自身が選択して強靭に推し進めている強国建設偉業が正当であることを再三確認し、わが国家の現在の成長の流れを通じて社会主義建設の全面的発展期を実感し、信念を固くするようになったというこれが、何よりも大事なものである。

これらの全ての大事な成果には、人民の期待を片時も忘れず、国家主権の正しい行使と発展のために苦心し、奮闘してきた代議員のみなさんの努力もこもっている。

党と国家の聖業に対する忠実さと人民に対する献身的奉仕精神で自分の責務を果たすのに努力してきた代議員のみなさんに謝意を表する。

代議員のみなさん!

もちろん、これらの全てのものに満足するのは早いが、強国に向けたわれわれの理想を実現し、社会主義の勝利を収めるに当たって、今やスタートを切ったものに過ぎない。

2023年の大事な成果が2024年にも継続的な発展と成功へとつながるようにし、次期の政府に強固な足場を確保してやるための問題が新年度の国政を論じる今日のこの会議の中心議題であった。

党中央委員会第8期第9回総会は、2024年を社会主義建設の全ての部門で攻撃の勢いを一層高調させて、第8回党大会が示した闘争目標達成の勝算を確定すべき決定的な年に規定し、科学的かつ実現可能な決定を全会一致で採択した。

それらの決定には、わが党が愛する人民と子供のためにかなえようとする宿願、偉大なわが国家社会制度の絶え間ない発展のための方略が全面的に集大成されている。

党の決定は、国家建設と活動の指針であり、共和国政権が揺るぎなく実行すべき政治的課題であり、その徹底した貫徹に経済建設と人民の生活向上における画期的転換があり、国力向上と国益守護、国威宣揚がある。

われわれは、国家活動の全ての分野で党の決定を生命線とし、どれひとつも逃さず、未決がないように完璧(かんぺき)に貫徹することによって、共和国の聖なる発展史をより確実で変革的な成果でつないでいくべきである。

現時期、共和国政府に提起される重要な課題は、国家経済の上昇推移を引き続き高調させて国の経済全般を安定的かつ持続的な発展軌道に確固と乗せることである。

経済部門は、社会主義建設の基本部門であり、強力で近代的な自立経済のしっかりした裏づけがなくてはわが国家の高い尊厳と自主的発展と人民の裕福で文明的な生活について考えられない。

われわれみんなが自分の目で、肌で直接実感するように、5カ年計画遂行のためのわが党と人民の闘いは類のない試練の中でも一年一年、はっきりした対照を成す前進と発展の階段を着実に踏みながら、成功裏に進捗(しんちょく)している。

われわれは今まで高価な努力と血と汗で成し遂げた国家経済の上昇局面と滔々たる前進の勢いをさらに高揚させ、われわれの理想が決して遠い後日の事ではなく、目前の現実であることを実証しなければならない

人民経済の全ての部門で、生産成長に絶え間ない拍車をかけ、整備・補強を急いで終えるのに力を集中しなければならない。

昨年、われわれが人民経済の全般的部門と単位の生産を活性化しながら、党大会が決定した整備・補強計画を基本的に終えることを経済事業の中心課題として強力な闘いを展開したが、一部未完成の対象もある。

整備・補強計画の完遂はすなわち、第8回党大会の決定貫徹闘争の締めくくりとも言えるだけに、われわれは条件と情勢の変化にかかわらず、この事業を引き続き深化させて今年も必ずよい結実をもたらすべきである。

基幹工業部門に優先的意義を付与し、これらの部門から自立性を一層育み、近代化を実現して経済全般の飛躍的な上昇をもたらそうとするわが党と国家の政策は一貫している。

金属工業と化学工業部門は、すでに成し遂げた主体化、近代化の成果を強固にし、今、推し進めている対象の完工を早め、正常運営のための保障を実質的に行って、自立経済の柱を一層しっかり補強しなければならない。

今、電力工業部門が困難な中でも国の電力需要を満たすために奮闘しているが、経済の規模が拡大し、多くの建設が行われるのに合わせて生産を増やすための決定的な対策を講じなければならない。

すでに確保した発電能力を最大限に利用し、端川発電所をはじめ複数の発電所の建設を急いで終えるとともに、今後、原子力発電所、潮力発電所まで運営するようになれば、われわれはいくらでも動力不足問題を解決することができる。

石炭工業、採取工業部門では、高揚した闘いの意気込みを緩めず、生産計画を寸分の狂いもなく遂行して、主要生産部門に必要な原料と燃料を十分に保障し、生産工程の整備・補強と能力拡大のための活動も頑強に進めなければならない。

今年、経済事業で特別に役割を強めるべき部門は、機械工業部門である。

機械工業部門では、龍城機械連合企業所を近代化の標準、手本に一新させるための活動を強く進め、人民経済の多くの部門が求める機械設備を適時に、質的に生産、供給して国家経済全般の上昇、発展を積極的に後押ししなければならない。

わが党と国家が近年、建設事業に力を集中して収めた成果はもちろん、誇るに足るものだが、われわれは絶対にそれに満足したり、勢いを緩めたりすることはできない。

特に、住宅の建設は党の権威、共和国政権の人民的性格に直結している重大事であり、人民とした約束はいくら力に余る峠に直面するとしても無条件に守るのがわが党と政府の本態であり、本道である。

平壌市5万世帯分の住宅建設を終えることをはじめ、今後残った2年の期間に建設すべき住宅の世帯数が少なくないので、段取りを決め、引き続き猛烈な攻撃戦を繰り広げて必ず、人民の期待に報いなければならない。

世紀的な立ち遅れを払拭する農村建設をさらに頑強に進めることで、今年もわが農業勤労者が立派な新しい住まいに入居する喜びに満ちた光景が全国の津々浦々に広げられるようにすべきである。

この他にも、建設部門では各道機関所在地を改変させ、東・西海を連結する大運河を建設するのをはじめ、壮大な作戦が計画されているのに合わせて、その準備を今から手落ちなく整えなければならない。

全国的規模で住宅の建設と公共施設、産業施設の建設を積極的に推し進めるためには、建材工業部門が引き続き生産的高揚を起こさなければならない。

新しく整えたり、能力拡張された建材生産拠点を活性化してセメントの生産を増やすだけでなく、タイル、石材、ガラス、ビニール壁紙をはじめ、各種の建材品を大々的に生産、保障することによって、建設日程に支障をきたす傾向が現れないようにしなければならない。

経済全般の上昇推移は必ず貨物輸送量の増加をもたらし、これは国の基本輸送手段である鉄道の役割をさらに強めることを求める。

鉄道部門では輸送の手配と指揮を改善し、現存鉄道の寿命を維持するのに力を入れて、人民経済の輸送需要を無条件に満たし、鉄道部門の工場、企業の物質的・技術的土台を固める事業も着実に行わなければならない。

鉄道が伸びている道・市・郡も、線路の維持・補修につねに関心を払い、必要な労働力と資材を適時に保障して鉄道運行の安定性を高めるのに寄与しなければならない。

そして、情報産業部門と国土環境保護部門、都市経営部門も、社会主義の全面的発展の要求に即して国家管理と経済成長、人民の文明的生活に必要な条件と環境を絶えず改変させるための当面の課題と展望計画を着実に推し進めるべきであろう。

社会主義経済がその優越性と威力を十分に発揮するためには、経済指導と管理において統一性を徹底的に保障し、全ての部門が共和国内閣の決定と指示に無条件に服従する厳しい規律と秩序を確立しなければならない。

今や、経済部門がてんでになわばり主義を追求し、政府の行政指示を正しく実行しなくて国家経済事業でアンバランスと無秩序を生じさせても無難であった時は過ぎた。

内閣は、党と国家が付与した全ての権限を責任を持って行使し、行政・経済事業体系と秩序を正すための革命的な対策を講じなければならない。

国の経済全般を確固ととらえて全ての事業を主動的に迫力あるものに展開し、強い指導力と掌握力、統制力、実行力を発揮して全面的発展の局面を引き続き上昇させていかなければならない。

どの単位も、内閣の外で意のままに振る舞わないようにし、単位特殊化、なわばり主義との闘いを強力に繰り広げて、国家の利益、全社会的な利益を優先視する気風が確固と支配されるようにすべきである。

それだけでなく、経済のインフラと人口、労働力の管理のような経済発展の重要因子を正確に予測し、必要な措置を講じ、国家経済機関の活動を先を見通して発展させていくための体系も確立して、人民経済全般の安定的かつ持続的な発展を図っていかなければならない。

代議員のみなさん!

現時期、わが共和国政府にとって最も重視し、手間をかけるべき至上の課題は、人民の生活を一日も早く安定、向上させることである。

わが人民が、いつも党と政府を変わることなく支持し、いかなる政策も自分のものに受け入れ、絶対性、無条件性の実行力で支えてくれるのは、人民の福祉増進を国家活動の最高の原則とした党と共和国政府に対する信頼が固いからである。

人民のこの上ない信頼に必ず報いると奮闘しているとは言うが、まだ人民の素朴な生活上の要求さえも満足させられないのが現実である。

人民の生活改善のための事業で重要なことは、第一にも第二にも農業を立派に営むことである。

金正恩総書記は、農業部門で昨年、穀物生産目標の達成で信念と熱意が高まったが、このような勝勢を何年間持続的に維持してこそ、人民の生活を正常軌道に乗せることができ、党と政府に対する人民の信頼を強固なものにすることができると述べ、次のように続けた。

昨年のように、内閣と経済指導機関が肥料と農薬、燃油をはじめ営農物資をあらかじめ前もって保障して、農場で農業を安心して営める条件を十分に整えてやらなければならず、全国が再び年明けから支援熱風を強く巻き起こして農業部門を思想的・精神的に、物質的・技術的に鼓舞、激励しなければならない。

農業部門では、農業勤労者の愛国的熱意と集団主義精神をより強く発揚させて、先進的な農業科学技術に基づいて科学農業熱風を巻き起こし、地力を高め、灌漑システムを完備する事業を力強く推し進めて、気候条件がどうであれ無条件に今年をまたもや豊作の年に作るべきである。

これとともに、小麦の栽培面積を増やして穀物生産構造を変え、小麦加工拠点を建設する事業と農村経営の機械化、干拓地の建設も本格的に推し進め、野菜栽培と畜産、果樹栽培と工芸作物農業も共に発展させるべきである。

特に、今年中に平壌市に近代的な家禽工場をもう一つ建設し、今後は各道にも建ててわが人民により多くの卵と肉が与えられるようにしようとする。

水産部門も発展させて、変化する漁況条件に合わせて漁獲を多様化し、養魚と養殖を大々的に行って水産物生産量を増やし、人民に水産物が均等に与えられるように実務的な対策を講じなければならない。

現時期、人民の生活を向上させる上で重要な問題は、首都と地方の差、地域間のアンバランスを克服することである。

地方ごとに地理的環境と資源、経済的潜在力と生活環境において差がありうるが、共和国領域には人民の生活で立ち遅れた地域があってはならないというのが、わが党と政府の絶対不変の原則である。

今、首都と地方、都市と農村の生活上の格差が甚だしく、同じ道と市、郡内でも条件によって差が大きい。

われわれは、社会主義建設の全面的発展理念に背馳するこのような現象を絶対に放置できないし、地方の経済管理を全般的に改善するための国家的支援対策を強く立てなければならない。

もちろん、われわれが最近の数年間に仲坪温室農場と連浦温室農場を建設し、金化郡の地方産業工場を完全に一新させたし、全国的な農村住宅の建設を本格的に推し進め、開城市が自力で生きていけるように援助するための活動を行っているのをはじめ、地方の人民のための事業を企画し、推し進めているのは事実である。

しかし、これだけではまだ、とても不足である。

われわれが、党中央委員会第7期、第8期の期間に中央的な性格を帯びる重要政策の実行は一度も躊躇(ちゅうちょ)することなく勢いよく推し進めて多くの変化をもたらしたが、地方経済を発展させる事業はそうではなかった。

今回の党中央委員会総会の決定書にも、開城市の市内地区と載寧郡、燕灘郡、雩時郡にだけ地方産業工場を金化郡の地方産業工場の水準で建設することにし、残りの市、郡は今後建設する準備を進めると反映されたが、このように消極的な態度ではいつになっても、地方経済を発展させることができないし、人民の生活ではっきりした変化をもたらすことができないと思う。

金正恩総書記は、金化郡で地方産業工場が素晴らしく建設された後、工場を正常運営するのに必要な原料を自前で保障するための事業に取り掛かって収めた成果について評価し、市、郡で地方産業工場を近代的に建設して地元の原料に基づいて生産を正常化しようとするには差し迫って提起される問題が少なくないだろうが、金化郡のように決心して取り掛かり、地方産業工場の建設と原料基地の造成を共に進めれば、いくらでも地方経済を盛り立てられるし、地方の人民の生活で実際の改変をもたらすことができると強調した。

金正恩総書記は、総体的に結論を下すと、われわれが地方の立ち後れた現状を観照的に見て対し、経済的条件を口実に地方産業発展のための重大措置を取られない何の根拠や理由もないと述べ、どの市、郡でも条件と実態は似たり寄ったりであり、問題はいかに地方産業工場を築いて生産を正常化するかという可能性を見出すことであると強調して、次のように続けた。

今、われわれが形勢と条件がよくなることだけを待って手を付けなければ、いつ地方産業工場を改変させ、誰が原料保障の可能性を与えてくれるのか。

数十年間、そうであったように、今後、工場を新しく建設して能力を造成すると手ぬるい言葉だけを続けながら革命的な対策を立てないなら、果たしていつになって全般的な地方産業の発展を遂げるかということを、今やわれわれが率直に悩み、苦心しなければならない。

昌城連席会議だけを見ても、今やその時からどんなに長い歳月が流れたのか。

70年代、80年代にも、人民の生活と直結している地方産業の発展に関する数多くの政策的問題が討議されたが、全国的版図で革命的な対策が立てられなかったし、われわれの活動家たちの間違った観点と態度によって数多くの人民的施策、党政策が決定書や方針文書の文章にだけ残って、地方の人民の実質的な生活水準では根本的な変化が起こらなかった。

理想と理念を文章に反映するのは容易いことだが、それは決して超自然的ないかなる力や流れる時間が自ずと解決してくれるものではない。

必ず、正確な闘争方針と正しい方法論を持って革命的な決断を下し、大胆な実践の行動に移す時こそ、はじめて獲得できるものである。

今、地方には時代の要求に合致する工場らしい地方工場が一つもない。

これ以上、それに顔を背けてはならず、認めなければならない。

そして、地域人民の生と直接的連関がある地方経済が初歩的な条件も整えられず、嘆かわしい状態にあることを知りながらも、党と政府がこれ以上、後回しにするような態度を取るいかなる名分も、権利もない。

今や、党創立80周年が目前に迫ってきたし、共和国政権が創建されて75年が過ぎた。

党の創立理念と闘争の根本目的とわが政権の性格を見ても、どの国よりも地域人民の生活をもっと心配し、地方発展政策を優先視すべきであるわが党と政府にとって、地方の世紀的立ち遅れをいまだに払拭できず、無為無策のままいるのは、極めて重大な問題だと言わざるを得ない。

市、郡の経済的資源と原料源を造成し、積極的に利用して自分の地域内の住民に常に良質の基礎食品と食品、消費財を保障して、人民に初歩的な生活上の便宜と条件を提供するのは、社会主義の全面的発展期を開かなければならないわが党と政府にとってこれ以上、後回しにできない差し迫った課題であると思う。

世紀的な立ち遅れを払拭して、中央と地方の差を減らし、地方産業を全面的に、バランスを取って発展志向させる一方、それぞれの地方経済の特色のある発展を促し、競争的な発展の流れを作るのは、わが政府の前に提起された当面の課題であり、わが党の宿願である。

人民の生活に関連するこのような差し迫った課題が当面の人民経済計画の遂行を討議する今回の総会でも浮き彫りに政策化されなかったので、人民の大きな期待に報いられなかったことに対する重い責任を感じながら、私は今回、重大事案を党中央委員会政治局に提議し、政策化することを決心した。

金化郡に模範的に地方産業工場を近代的に建設し、自前で運営する立派な経験も蓄積したし、実際に郡内の人民の生活向上で必須的であり、他の市、郡もいくらでも今後そのような能力を培うことができるし、いずれにせよいつかは必ず解決すべき問題であると思う。

もちろん、現在の市、郡の能力を見て直ちに運営能力があると見られる郡から建設順位を決めるのは正しいことだが、建設の順序はつけることができても、この国の公民の生活を心配して、それを解決するためのわが党の決定や共和国政府の施策で誰かを優先視し、誰かを軽視する文書のページ数やその順位が決められては絶対にならない。

私は、近代的な地方産業工場の建設を毎年20の郡ずつ間違いない政策的課題として党が直接とらえ、金化郡と同じ水準できちんと実行して、10年内に全国の全ての市、郡、言い換えれば、全人民の初歩的な物質的・文化的生活水準を一段と飛躍させようとする。

農村振興のための路線と別途に、地方産業の発展を強力に推し進めて、可及的早期に全国的版図で地域人民の初歩的な物質的・文化的生活水準を一段と飛躍させようとするわが党のこの政策を「地方発展20×10政策」と命名し、強力に推し進めようとする。

これは、言葉だけであったこととは異なる一つの巨大な変革、地方の世紀的な立ち遅れを払拭して地方人民の宿望をかなえてやり、われわれの人々の認識領域で改変をもたらすための一つの壮大な革命である。

金正恩総書記は、金化郡に地方産業工場を模範的に建設した経験に基づいて党が責任を持ってそれぞれの郡に資金、労働力、資材を持続的に、年次的に、義務的に保障するとともに、国家的指導活動体系を立てるための対策的問題について披歴し、発言を続けた。

そして、党中央委員会の組織指導部に地方産業建設指導課を別に設けて、私が直接責任を持って総括し、頑強に推し進める考えをしている。

このために、すぐ党中央委員会政治局拡大会議を招集して、「地方発展20×10政策」を実務討議し、決定しようとする。

われわれは、世紀的な宿願を達成する実際の大きな措置を講じてわが党の遠大な社会主義強国の建設を力強く推し進めるべきである。

われわれは、このような重い責任感を自ら担って、自分の責務に当然自信を持って挑戦しなければならないし、これらの実際の変化をもたらすことによって人民の期待に必ず報いなければならない。

これが可能か。

いくらでも、可能である。

われわれには、このような構想を実現する能力と可能性、意志が十分にある。

今、全ての市、郡の地方産業工場を金化郡の地方産業工場の水準で建設する問題を重要な国策として政策化して推し進めれば、地方の人民も喜び、確信を持つと思う。

金正恩総書記は、地方産業工場では党中央の意図に合わせて消費財の生産を増やし、質を向上させるための活動を強く推し進めなければならないと述べ、今年、社会主義的施策の実行において特別に改善をもたらすべき問題は、党中央委員会が第8期第9回総会で強く総括し、手配した通りに学生服とかばん、靴の質を画期的に高めることであると強調した。

そして、各道に学生かばんを専門に生産する工場を建設したように、学生服と靴を生産する専門工場も道内の需要を満たせるように新しく建設するようにしたが、これに必要な技能工と設備を保障し、質を高めるための活動に代議員と政権機関の活動家も格別な真心を尽くして都市と山里を問わず、党と国家の施策が同じく行き届くようにすべきだと述べた。

金正恩総書記は、人民の生活で地域的跛行(はこう)性を減らし、当該地域が自前で生きていけるように自立性を育んでやるための国家的な措置も講じることに言及し、次のように続けた。

道・市・郡で地元の特性と資源を合理的に利用して人民の生活資金を充当する問題は、党的にもすでに強調されたことがあるが、これを保証できるように経済実務的に、法的に必要な後続措置が適時に伴わず、承認の手順と工程が複雑で、制限のハードルが高いことなど、さまざまな要因によって、地方ではおかげをまともに被っていない。

これらの弊害を全国的に全て掌握し、当該地域の人民の生活を改善するのに役立つように、海を控えた所では海を、山を控えた所では山をよく利用して観光業も行い、資源も効果的に開発、活用できるように実質的な対策を立ててやらなければならない。

このようにして、わが人民の衣食住において実際の改変をもたらすべきである。

私はすでに、党中央を代表してわが人民と次世代の幸せな笑い声を社会主義制度の象徴に、朝鮮式社会主義の強大さに、強国の地位を決定付ける尺度に規定した。

われわれは、闘いをさらに促し、さらなる成果を志向する継続闘争によって、社会主義建設の全方位的空間において、人民の生活向上において変革と改変を多段階に、立体的に、攻勢的に成し遂げるべきである。

代議員のみなさん!

社会主義建設の各分野で全面的発展を志向しているこんにちの現実は、いつもより科学技術の威力、人材の活躍を求めている。

国家繁栄のためのわれわれの革命事業で大きな分を受け持っている科学技術部門が、自分の責任を全うするようにするためには、科学技術の発展に対する国家の統一的な指揮・管理機能をより強化しなければならない。

国家科学技術発展戦略を採択し、国家重点課題と研究目標を設定するに当たって政策的筋金を正しく立て、投資の順序を正しく定め、経済発展と人民の生活改善に現存の科学技術力量を最大限合理的に、効率的に活用しなければならない。

科学者、技術者が研究に専心できるように条件を保障し、科学技術成果を一般化する事業をよく行うための国家的措置を引き続き補完しなければならない。

国家繁栄発展の観点から見る時、理想的なことは、誰もが科学と技術を学ぼうとし、科学技術で富国強兵に寄与することを最も誇らしく思う風潮が全国を支配するようにすることである。

全ての人々が国家と社会の進歩のための科学技術研究、技術革新に参じられるように、政治的および物質的評価制度を強化するのをはじめ、国家の現行法と人材管理システム、各種規定ももう一度確認して必要なら積極的に更新しなければならない。

全面的に発展した文明的で富強な国を建設するためには当然、教育と保健医療を世界の先進水準に引き上げなければならない。

わが党と共和国政府が近年、国の教育構造を直し、教育の内容と方法を革新し、教育の条件と環境を近代化する事業に大きな手間をかけているが、新世紀の教育革命は今スタートを切ったもの同然である。

特に、地方の教育水準と環境は極めて劣悪な状態からあまり脱していない。

教育部門では、党の教育政策の要求通りに初等および中等教育と高等教育の質的水準を一段と高めるための事業を策略的に先を見通して着実に行い、現在推進している総合的な教育器具工場の建設を早めて教具・校具と実験・実習器材の保障能力を強化しなければならない。

重要なことには、中央の各教育機関が世界的な競争力を持つ人材を育成する事業に力を入れるとともに、農村学校をはじめとする地方教育機関を盛り立てるところに国家的な力量を投下して都市と農村の教育水準の差を画期的に減らすべきである。

保健医療部門でも、人民に対する医療サービスの質を高めるための活動をよくしなければならない。

今年、平壌総合病院を完工して開院し、同時に江原道に近代的な総合病院を建設すると、新時代にふさわしい立派な保健医療施設の手本が生まれるようになる。

これからは毎年、他の道にも近代的な総合病院を建設し、市、郡にもまともな病院を築いて全人民がどこででも先進的な医療サービスを受けられるようにしなければならない。

これとともに、製薬工場と医療機器工場を近代化し、中央的な高麗薬工場を建設するための事業も促して保健医療部門の物質的・技術的土台を改善し、全国的範囲へ拡大している保健医療保険基金による医療保障制を正確に偏向なく実施するのに注意を払わなければならない。

代議員のみなさん!

わが共和国は、平和愛好的な社会主義国家であり、侵略と干渉のない平穏で安定した環境の中で自主的発展の道へ進もうとするわれわれの志向は終始一貫であり、そのためにささげた代償も莫大である。

しかし、わが国家の安全環境は緩和するどころか、日増しに悪化一路を記録したし、こんにちは世界で最も危うい戦争勃発(ぼっぱつ)危険地域となった。

米当局者らが時を構わず吐いているわれわれの「政権の終えん」に関する妄言とともに、共和国周辺地域にほぼ常時駐屯している膨大な核戦略資産、追随勢力を糾合して歴代最大規模に絶えず繰り広げる戦争演習、米国のそそのかしの下で強化される日本、大韓民国の軍事的結託などは、わが国家の安全を刻一刻、一層重大に害している。

年代と年代を継いで持続的に強行されている米国の滞りのない反朝鮮対決政策とそれに無条件的に屈従する大韓民国のような奴僕国家の自滅的妄動は、わが共和国の敵愾心を促進させる一方、軍事力強化の正当な名分と圧倒的な核戦争抑止力をより非常に向上させるべき当為性を十分に提供している。

今、米国とその手先らは、戦争熱に浮ついている。

われわれは、祖国と人民、子孫万代の安泰を目的にして自衛的国防力強化の道を変わりなく進まなければならない。

この場に列席した代議員のみなさんは、こんにち中東で起きている無差別的な戦争の惨禍を他人事にだけ思ってはならず、軍事力はすなわち国家と人民の安全であり、尊厳であり、威容であるという確固たる信念を刻み付けて、われわれの自衛的国防力を百倍、千倍に最上最大に打ち固めるために全力を尽くさなければならない。

改めて強調するが、わが軍隊は国家の安全と人民の安泰を生命を賭して守るべき自分の崇高な使命を銘記し、敵のいささかの軍事的動きも逃さず鋭く注視しながらいかなる形態の挑発的行為も圧倒的な対応で徹底的に、無慈悲に制圧、粉砕できるように確信性のある万般の備え態勢を整えなければならない。

大事変の準備が差し迫って現実化し、それを強力な軍事行動でやり遂げるべき重大な使命がわが軍隊に負わされているのに合わせて、全軍の各級は党中央委員会第8期の各総会と党中央軍事委員会の精神を真摯(しんし)に学習して貫徹し、実戦化した訓練を強化すると同時に、政治・思想教育にいつものように大きな力を入れることによって、政治的・思想的および軍事技術的優勢で敵との対決で必ず勝てるように準備しなければならない。

金正恩総書記は、人民軍の戦争準備は武装装備の近代化と切り離して考えられないと述べ、軍需工業部門が現情勢と発展する革命の要求に即して今年、朝鮮民主主義人民共和国の核戦争抑止力強化と国家防衛力増大のための責任ある闘いで、堅持して貫徹すべき戦略的課題を提示し、次の問題について続けて言及した。

この地に住む公民なら、誰もが祖国防衛を最大の愛国と見なし、自発的に奮い立たなければならない。

全人民抗戦で国も守り、革命的大事変も迎えようとするのが、わが党の戦略的構想である。

民防衛部門では、かつて戦争準備の完成に慢性的に対して形式的に、間に合わせに行ったことから深刻な教訓をくみ取って新たなスタートを切るという観点と立場に立って革命的に奮発しなければならない。

国の防衛力、軍事力を強化するための活動は名実共に全国家的な事業として共和国領内の全ての機関、企業、団体と公民は、軍事に対する正しい観点を持って軍事力強化に必要な全てのものを最優先的に、最も高い質で保障することをたがえない鉄則にしなければならない。

各級人民政権機関は、一朝有事の際、即時戦時体制へ移行できる徹底した対策を立て、全人民抗戦のための物質的準備も抜かりなく整えるようにしなければならない。

最高人民会議の代議員のみなさんは、国の防衛力強化に一役買うことを自分の当然な義務と見なし、自分の部門、自分の単位に任された軍事課題を狂いなく遂行すべきであり、軍事をおろそかにする傾向は適時に問題視して徹底的に克服するようにすべきである。

代議員のみなさん!

今日、最高人民会議ではほぼ80年間の北南関係史に終止符を打ち、朝鮮半島に並存する二つの国家を認めたことに基づいて、わが共和国の対南政策を新しく法化した。

党中央委員会2023年12月総会でも厳かに宣明されたように、わが党と政府と人民は流れた歴史の長きにわたる期間、いつも同族、同胞という観点から度量の大きい包容力と粘り強い忍耐力、誠意ある努力を傾けて大韓民国の連中と祖国統一の大義を虚心坦懐に論じたりもした。

しかし、苦い北南関係史が与える最終結論は「政権崩壊」と「吸収統一」を夢見ながらわが共和国との全面対決を国策としており、日増しに道理に外れて凶悪になり、傲慢(ごうまん)無礼になる対決ヒステリーによって同族意識が骨抜きになった大韓民国の連中とは民族中興の道、統一の道を共に歩めないということである。

北南関係がこれ以上同族関係、同質関係ではない敵対的な二国家関係、戦争中にある完全な二つの交戦国関係であるという現実は、外部勢力の特等手先集団である大韓民国が極悪で自滅的な対決妄動で書き込んだ北と南の明白な現住所であり、世界に向けて滞りなくベールをはがした朝鮮半島の実状である。

今回、われわれが朝鮮民主主義人民共和国の国法を論じる最高人民会議で北南関係と統一政策に対する立場を新しく定立し、平和統一のための連帯機関として設けたわれわれの関連団体を全て整理したのは、どうしても経過すべき必須不可欠の工程であると言える。

わが国家の南の国境線が明白に引かれた以上、不法無法の「北方限界線」をはじめとするいかなる境界線も許されず、大韓民国がわれわれの領土、領空、領海を0.001ミリでも侵犯するなら、それはすなわち戦争挑発と見なされるであろう。

これに関連して、朝鮮民主主義人民共和国憲法の一部の内容を改正する必要があると思う。

すでに、私はこの前の総会で大韓民国憲法というものに「大韓民国の領土は朝鮮半島とその付属島嶼とする」と公然と明記されている事実について想起させた。

今回、一部の外国の憲法資料を調べてみると、国家主権が行使される領域部門、言い換えれば自国の領土、領海、領空地域に対する政治的および地理的な定義を憲法に明白に規制している。

現在、わが国の憲法には上記の内容を反映した条項がないが、わが共和国が大韓民国は和解と統一の相手、同族であるという現実矛盾的な既成概念を完全に払拭して徹底的な他国に、最も敵対的な国家に規制した以上、独立的な社会主義国家としての朝鮮民主主義人民共和国の主権行使領域を合法的に正確に規定するための法律的対策を立てる必要がある。

朝鮮半島で戦争が起こる場合には、大韓民国を完全に占領、平定、収復し、共和国領域に編入させる問題を反映することも重要であると思う。

そして、わが人民の政治・思想生活と精神・文化生活の領域で「三千里の錦繍江山」「8千万同胞」のように、北と南を同族にまどわす残滓的な単語を使用しないということと、大韓民国を徹頭徹尾、第1の敵対国、不変の主敵と確固と見なすように教育を強化するということを当該の条文に明記するのが正しいと思う。

この他にも、憲法にある「北半部」「自主、平和統一、民族大団結」という表現が今や削除されなければならないと思う。

私は、これらの問題を反映して共和国憲法が改正されなければならず、次回の最高人民会議で審議されなければならないと思う。

憲法改正と共に、「同族、同質関係としての北南朝鮮」「わが民族同士」「平和統一」などの象徴として映りかねない過去時代の残余物を処理するための実務的対策を適時に伴わせなければならない。

差し当たり、北南交流協力の象徴として存在していた京義線のわが方の区間を回復不可の水準に物理的に完全に断ち切ることをはじめ、境界地域の全ての北南連携条件を徹底的に分離させるための段階別措置を厳格に実施しなければならない。

そして、首都平壌の南の関門に無様に立っている「祖国統一3大憲章記念塔」を撤去するなど、自余の対策も実行することによって、わが共和国の民族史で「統一」「和解」「同族」という概念自体を完全に除去しなければならない。

この機会を借りて、私はわが共和国がいかなる情勢の変化にも揺るぎなく自分の生命のように放棄せず、強力にとらえていく自衛的国防力強化の革命的性格について再び明白にしようとする。

われわれが育む最強の絶対的力は、いわゆる一方的な「武力統一」のための先制攻撃手段ではなく、徹底的にわれわれ自らを守るために必ず育むべき自衛権に属する正当防衛力であることを再び確言する。

力の論理が支配する今日の世界で、そして数十余年にわたって戦争の危険が恒常的に漂っているホットスポット地域のわが国家にとって強力な軍事力の保有は、国と民族の運命を守るために必ず選択しなければならない必然的な闘争工程であり、宿命的に受け止めるべき歴史的課題である。

敵のしつこい圧迫と制裁が伴われる最悪の難関が持続する中でも、われわれがいささかの動揺もなく最強の自衛的国防力と核戦争抑止力を非常に打ち固めてきた結果、長い歳月、この地でいかなる侵略勢力もあえて最悪の戦争勃発(ぼっぱつ)までは思いもよらなかったのである。

明白にしておくが、われわれは敵が手出ししない限り、決して一方的に戦争を決行しないであろう。

これを、何らかのわれわれの軟弱さに見誤っては絶対にならない。

そうだからといって、われわれの自衛的な国家防衛力がただ自分を防御し、戦争を防ぐことにだけ限られているのか?

絶対に、そうではない。

すでに、私はわれわれの核戦力の戦争抑止という本領以外の第2の使命について明白に言及したことがある。

大韓民国という最大の敵国がわれわれの最も近い隣りに並存している特殊な環境とヤンキーの主導の下に軍事的緊張激化によって地域情勢の不安定性が増大する現実を冷徹に考察してみれば、物理的衝突による戦闘の拡大によって戦争が勃発する危険は著しく高まり、危険段階に至った。

われわれは、戦争を願わないが決して避ける考えもない。

戦争を選択するいかなる理由もなく、したがって一方的に決行する意図もないが、いったん、戦争がわれわれの前の現実に迫ってくるなら、絶対に避けるのに努力しないであろうし、自分の主権死守と人民の安全、生存権を守ってわれわれは徹底的に準備された行動に完璧(かんぺき)に、迅速に臨むであろう。

戦争は、大韓民国という実体をむごたらしく壊滅させ、崩壊させるであろう。

そして、米国には想像できなかった災難と敗北を与えるであろう。

われわれの軍事的能力はすでに、そのような準備態勢にあり、速いスピードで更新されている。

もし、敵が戦争の火の粉でもはじくなら、共和国は核兵器が含まれる自分の手中の全ての軍事力を総動員して、われわれの敵を断固懲罰するであろう。

代議員のみなさん!

反帝・自主は正義、真理であり、尊厳と主権、平和と安全はこの道でのみしっかり守られる。

正義と平和を守り、進歩と発展を志向し、友好と団結を図るのは、わが党と国家の対外政策的立場である。

朝鮮民主主義人民共和国は、反帝・自主を絶対不変で、一貫した第1の国策として不法無法の二重基準で世界の平和と安定を無残に蹂躙(じゅうりん)し、侵奪している米国の極悪な自主権侵害行為を絶対に許さないであろうし、主権尊重と内政不干渉、平等と互恵に基づく国際的正義を実現し、新しい国際秩序を樹立するために積極的に闘っていくであろう。

対外活動部門は、激変する国際政治地形と安保環境に主動的に対処するための活動を策略的に、積極的に展開して、わが革命に有利な条件と環境を整え、国権守護、国益死守の原則に基づいて一寸の脱線や譲歩も許してはならない。

社会主義国との関係発展を優先課題にして双務的・多角的協力をより一層強化し、国際的規模での反帝共同行動、共同闘争を果敢に展開し、自主と正義を志向する全ての国、民族と思想と体制の差を超越して団結し、協力して、国の対外関係領域を一層拡大するための活動で新たな進展を遂げなければならない。

これらの課題が、共和国政府が差し当たりとらえて必ず貫徹すべき主要政策である。

国家の尊威と人民の福利のために、社会主義建設の勝利的前進のために決行すべき聖なる事業がいかなる実を結ぶようになるかは、人民政権機関の役割に大いにかかっている。

われわれの人民政権は、社会主義建設の強力な政治的武器であり、党の路線と政策の実行者である。

全ての人民政権機関は、朝鮮労働党の思想と指導に無条件忠実である鋼鉄のような活動体系と秩序を立て、手動的で観照的な姿勢を完全に消去し、自分の地域、自分の単位に提示された党の政策を主人らしく、用意周到に貫徹しなければならない。

人民のために存在し、人民の利益のために奉仕する本然の使命にふさわしく、党と国家の人民的施策がわれわれの子供たちと各々の公民に正確に行き届くように限りない責任感を発揮し、人民の生活問題を解決するための事業が誰かによく見られようとすることではなく、人々に実際におかげを被らせる事業になるようにしなければならない。

地方経済を盛り立てる事業をはじめ、国の経済問題を解決する上で切実な仕事を自ら担い、最後まで実現させて、国家発展に真に寄与しなければならない。

人民政権機関は、社会主義制度を擁護、固守し、強化し発展させる上で当然な役割を果たさなければならない。

各単位と住民の活動を手配し、指揮する過程で一心団結を強め、人民の愛国心を奮発、昇華させるのに常に関心を払うべきであり、わが社会の社会主義的性格を厳格に守り、原則的な統制と管理によって国家の円滑な機能を徹底的に裏付けなければならない。

社会主義建設のより一層の前進・発展と人民の福祉増進のための新年度の進軍で、代議員のみなさんが担った使命と責任は、依然として重大である。

最高人民会議代議員をはじめ各級人民会議代議員は、人民の支持の下で選出されて国政に直接参与しながら人民の意思と要求を政府の施策に反映し、その正確な実行を主導するとともに、現れる偏向に適時に対策を立てるように建議する政治活動家である。

代議員のみなさんが人民の代表者としてその位置と権能を正しく自覚し、責務を尽くしてこそ、党と政府と人民が一つの有機体につながり、国家社会生活の全般が活気を帯びるようになり、人民のための路線と政策が徹底的に貫徹される。

代議員のみなさんは、寸時も自分だけのための保身や安逸に流れる権利がなく、積極的で中身のある行動の実践で国政の実行を裏付けなければならない。

代議員のみなさん!

再び強調するが、こんにちわが国家が世界が無視できない名声と権威を持って確実な保証の下で全面的繁栄の明るい前途を見ることになったのは、困難な歳月の中でもひたすら、党と共和国政権だけを固く信じて社会主義偉業の勝利のために全てをささげて闘ってきた偉大な人民の貴い血と汗、高価な献身の代償である。

わが党と共和国政府の政策を絶対的に支持し、誠心誠意支えている人民の期待に比べれば、今まで収めた成果はあまりにも少なく、われわれには厳しい苦境に耐えてささげてきた人民の献身と努力を無駄にする権利がない。

われわれは、国力が強くなり、自信が強まるほど、わが人民が歩んできた試練に満ちた道程を瞬間も忘れず奮発し、また奮発しなければならず、近い将来に人民と約束した裕福で文明的な時代をなんとしても開かなければならない。

まだ、多くの難関が存在し、なめなければならない試練が目の前にあるが、われわれの理想と偉業は真理であり、科学であり、勝利をもたらす心積もりと勢いも天を突く。

ともに、愛国で固く団結して尊厳あるわが国家の限りない繁栄のために、

偉大なわが人民の幸福と栄光のために、

朝鮮式社会主義の全面的発展のために力強く闘っていこう。

偉大なわが国家、朝鮮民主主義人民共和国万歳!---