金正男氏が、金正恩氏に対して「あの子(金正恩氏)からは、北朝鮮の様に複雑な国の後継者となる人間の使命感、重厚さ、国家ビジョンなどが全く読み取れない」と酷評していたことがわかった。
金正男氏とのメール150通の連絡を書籍化した五味洋治・東京新聞編集委員の未公開メールを入手、報道した東亜日報によると、金正男氏は昨年に北朝鮮の体制崩壊を予想し、金正日国防委員長と金正恩氏を厳しく批判した。
金正日氏が死去する直前の昨年12月13日のメールでは、「貨幣改革の後遺症によって、北朝鮮首脳部への住民の信頼が崩壊した。年をとったリーダーと経験不足の後継者、失墜する経済…北朝鮮をめぐる政局はリスキーとしか考えられない」と警告した。
また「北朝鮮が朴南基(パク・ナンギ)党計画財政部長に責任を押し付けて処刑した貨幣改革は、幹部一個人が行う事が出来るシロモノでないという事を住民も十分に知っている」と付け加えた。