北朝鮮で最高人民会議第14期第9回会議が9月26日から27日にかけて行われた。朝鮮中央通信が伝えた。
朝鮮労働党の金正恩総書記がオブザーバーとして出席した。最高人民会議の代議員と、オブザーバーとして党中央委員会、最高人民会議常任委員会、内閣、武力、法機関、銀行部門をはじめ、中央と地方の当該の活動家が出席した。
金徳訓(キム・ドックン)内閣総理(労働党中央委員会政治局常務委員会委員、国務委員会副委員長)、崔龍海(チェ・リョンヘ)最高人民会議常任委員長(労働党中央委員会政治局常務委員会委員、国務委員会第1副委員長)、李炳哲(リ・ビョンチョル)労働党中央委員会書記(労働党中央委員会政治局常務委員会委員)をはじめ、党、政府、軍部の幹部らと最高人民会議の議長、委員らが幹部壇についた。
会議では、(1)朝鮮民主主義人民共和国社会主義憲法の一部の内容を修正、補足することについて(2)朝鮮民主主義人民共和国障害者権利保障法を審議、採択することについて(3)朝鮮民主主義人民共和国灌漑法を審議、採択することについて(4)朝鮮民主主義人民共和国公務員法を審議、採択することについて(5)朝鮮民主主義人民共和国金融部門の法執行状況総括について(6)朝鮮民主主義人民共和国国家宇宙開発局を朝鮮民主主義人民共和国国家航空宇宙技術総局にすることについて(7)組織問題――が、討議された。
金正恩氏は、社会主義憲法改正に関する議案の討議にオブザーバーとして出席したという。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面最高人民会議の朴仁哲(パク・インチョル)議長が会議を司会した。崔龍海氏が報告を行い、「朝鮮民主主義人民共和国は責任ある核保有国として国の生存権と発展権を保証して戦争を抑止し、地域と世界の平和と安定を守るために核兵器の発展を高度化するという内容と、共和国武装力の使命が国家主権と領土保全、人民の権益を擁護し、全ての脅威から社会主義制度と革命の獲得物を死守し、祖国の平和と繁栄を強力な軍事力で保証することにあるという内容が修正・補足案に反映された」と述べた。つづけて法令「朝鮮民主主義人民共和国社会主義憲法の一部の内容を修正、補足することについて」が採択された。
金正恩氏が憲法改正に謝意を示す演説を行った。
つづけて、各議案が討議され「朝鮮民主主義人民共和国障害者権利保障法を採択することについて」「朝鮮民主主義人民共和国灌漑法を採択することについて」「朝鮮民主主義人民共和国公務員法を採択することについて」「朝鮮民主主義人民共和国金融部門の法執行状況総括について」「朝鮮民主主義人民共和国国家宇宙開発局を朝鮮民主主義人民共和国国家航空宇宙技術総局にすることについて」が、法令として採択された。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面会議は、組織問題を討議し、内閣メンバーを新たに任命した。アン・ギョングン氏を機械工業相に、リ・スンチョル氏を国家建設監督相に、チョン・チョルス氏を国土環境保護相に、キム・グァンジン氏を収買糧政相に、ペク・ミングァン氏を中央銀行総裁に任命し、最高人民会議法制委員会委員にチェ・グンヨン代議員、パク・チャンホ代議員、リ・ヨンチョル代議員を補欠選挙した。朴仁哲氏が、閉会の辞を述べた。
金正恩氏は、8月に訪れた水害被害の復旧現場で「最近の数年間に金徳訓内閣の行政・経済規律がだんだん劇甚に乱れ、その結果、怠け者らが無責任な働きぶりで国家経済事業を全て駄目にしている」と厳しく非難。金徳訓氏の去就に注目されていたが、解任はされなかったようだ。