北朝鮮「デリヘル」ネットワークを摘発…10代少女も派遣

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北朝鮮の平壌市安全局(警視庁)は、全国の大都市で組織的な売春斡旋を行ってきた組織を摘発し、関係者ら30人を逮捕した。

平壌のデイリーNK内部情報筋によると、逮捕されたのは組織のトップである40代男性のA氏ら30人。

彼らは、平壌郊外の物流の拠点、平安南道(ピョンアンナムド)平城(ピョンソン)、全国第2の都市である咸鏡南道(ハムギョンナムド)咸興(ハムン)、貿易都市の平安北道(ピョンアンブクト)新義州(シニジュ)、江原道(カンウォンド)元山(ウォンサン)、黄海北道(ファンヘブクト)沙里院(サリウォン)の5都市に拠点を置き、デリヘル業を営んでいた。

各拠点は、朝鮮労働党や安全局、保衛局(秘密警察)、検察所など主要機関の高位幹部やトンジュ(金主、新興富裕層)を客として、女性を客の自宅や「アジト」と呼ばれる個室に派遣し、数日単位で売春を行っていた。料金は、20代女性の場合は100ドル(約136円)から200ドル(約2万7200円)、高級中学校(高校)を出たばかりの17〜18歳の女倍の場合は300ドル(約4万900円)から500ドル(約6万8200円)。

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その全貌は未だ明らかになっていないが、平壌市安全局は、2019年3月ごろから今に至るまで、咸興と平城で7000件、沙里院と元山で6000件の性売買が記録された帳簿を確保したと伝えられている。

また、組織が儲けた30万ドル(約4093万円)と、取り締まりの過程で発見した2万ドル(約273万円)を押収した。

北朝鮮で一般的な売春は、駅前、バスターミナル、市場で客引きを行い、「待機宿泊」と呼ばれる民泊で行ったり、個人単位で行ったりするものだった。

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一方で、組織的な売春も行われ、しばしば摘発されている。首謀者が処刑された例も少なくない。

平壌市安全局は、組織の全容解明に続き、客に対しても捜査対象を拡大する方針と伝えられている。社会安全省(警察庁)や中央検察所など上部機関に情報を共有し、協同捜査に乗り出そうとしている。

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これは、客が高位幹部が客だったため、安全局だけでは手に負えない事案であるためと思われるが、身内や上役の犯罪の実態にどこまで踏み込めるかは不透明だ。北朝鮮の社会構造を考えると、A氏らを重罰に処して、一部の下級幹部を摘発するのが限界かもしれない。

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