北朝鮮の金正恩総書記が、平壌で4月25日に行われた朝鮮人民軍(北朝鮮軍)創建90周年を記念する閲兵式で演説を行った。朝鮮中央通信が演説全文を伝えた。
金正恩氏は演説で、「力と力が激突する今の世界で国家の尊厳と国権、そして信頼しうる真の平和は、いかなる敵をも打ち負かすことのできる強力な自衛力によって裏付けられます」と述べた。
つづけて、「国力の象徴であり、われわれの軍事力の基本をなす核戦力を質と量の両面から強化して、いかなる戦争状況の下でそれぞれの作戦の目的や任務に従って、さまざまな手段をもって核戦闘能力を発揮できるようにすべきです」「わが国家が保有している核戦力を最大の速度で一層強化・発展させるための措置を引き続き講じていくでしょう」などと述べながら、核兵器開発を継続していく姿勢を示した。
さらに、「いかなる勢力であれ、わが国家の根本的利益を侵奪しようとするならば、われわれの核戦力は意外なその第二の使命を断固果たさざるを得ないでしょう」「共和国の核戦力は、いつでもその責任ある使命と特有の抑止力を稼動できるように徹底的に準備していなければなりません」と強調した。