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北朝鮮にある労働鍛錬隊とは、軽い犯罪を犯して6ヶ月以下の懲役刑が課された者を収監し、強制労働をさせる拘禁施設だ。他の国の一般的な刑務所にあたる教化所よりはまだマシとされているが、北朝鮮の拘禁施設は全体的に環境が劣悪で、暴力や栄養失調などで死者も出ている。

そんな労働鍛錬隊から仮釈放されたのに、また戻ろうとした男性がいるという。一体どういうことなのか。詳細を咸鏡北道(ハムギョンブクト)のデイリーNK内部情報筋が伝えた。

この人は会寧(フェリョン)に住んでいる60代のチェさん。妻と死別して一人暮らしをしていたが、昨年4月に知人の紹介で、20歳の連れ子のいる女性と結婚した。チェさんには、死別した妻との間に娘がいたが、脱北して現在は韓国に住んでおり、今年1月、彼女から仕送りを受け取った。

おりしも当局は、中国キャリアの携帯電話を使って中国や韓国とやり取りする送金ブローカーに対する取り締まりを強化していたところ。チェさんは保衛部(秘密警察)に摘発され、6ヶ月の労働鍛錬刑を受けた。

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チェさんは労働鍛錬隊に収監されたものの、普段から健康状態が悪く、高強度の強制労働に耐えられず、さらに病状が悪化した。そして先月28日、強制労働の現場で倒れてしまい、会寧市人民病院に搬送されることとなった。

無償治療制度が有名無実化しているため、チェさんの治療費や必要な医薬品、食費は労働鍛錬隊が負担せざるを得ない状況となり、それはできないとして、労働鍛錬隊の隊長は今月10日、チェさんを病気を理由に仮釈放した。

チェさんは自宅に戻ったものの、後妻とその連れ子は、「韓国にいる娘に電話してカネを受け取ってから帰ってこい、自分たちも食べるものがないのに、どうやってお前を食わせるのか」と、歩くのもやっとのチェさんを玄関先で追い返した。

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彼は、その足で労働鍛錬隊に戻り、隊長に一部始終を説明した。さすがに気の毒に思ったのか、隊長はチェさんが労働鍛錬隊に留まることを許可し、病院で治療を受けさせることにした。

情報筋は「暮らしがどれほど苦しければ、労働鍛錬隊から出てきた夫を追い払うか。どんな気持ちで、人を獣のように扱う労働鍛錬隊に戻ったのだろうか」と、チェさん本人にも、後妻と連れ子にも同情を示した。

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