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最近、北朝鮮が発行を始めた「トンピョ」。外貨を両替したときに渡される紙幣の一種だが、人々の信用を勝ち得るには至っていない。

広報がさほど行われておらず、北朝鮮の政府、金融システムともに国民から信頼されていないことも相まって、受取拒否や額面通りに受け取ってもらえないなどのトラブルが続出している。当局はトンピョへの不信感を一掃するための教育に乗り出した。

(参考記事:信頼されない北朝鮮の「トンピョ」…額面の半分で取り引き

デイリーNKの高位情報筋によると、当局は16日、中央党(朝鮮労働党中央委員会)の幹部を対象に講演会を開き、中央銀行に当たる朝鮮中央銀行のイルクン(幹部)、国営商店の幹部を対象にした講習会も行った。その場で伝えられたのは「トンピョとはスピョ(小切手)である」という点だ。

ちなみに「スピョ」は北朝鮮で「署名」を意味するため、「トンピョはスピョ」と言われても、公演を聞いている人たちは首を傾げるだけだったことだろう。一方で韓国では小切手のことを指す。つまり、韓国式の用語を使って説明したということだ。

(参考記事:15年やっても効果ない「韓国語禁止令」を繰り返す北朝鮮

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ちなみに、北朝鮮では個人小切手が発行されたことはなく、国営の工場、企業所が死罪購入に使用する「ヘンピョ」(事業用小切手)が存在するだけだ。

講演者は「スピョとは、文字通り数字が書かれた紙のクーポンだが、世界的金融市場では貨幣と同じ機能と価値を持つ」と、そもそもの概念から説明しているとのことだ。

朝鮮中央銀行のイルクンと、トンピョ流通と関連した業務を行っている職員を対象にした講習会では、「トンピョは世界的な金融の趨勢に従ったもの」との説明が行われているとのことだ。

(参考記事:【北朝鮮幹部インタビュー】最近発行された「トンピョ」の正体は?

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講演者はまた、「人民大衆が文明的な金融知識を持てるよう、思想教養(教育)を強化していかなければならない」とし、国民の間に広がっているトンピョへの不信感の解消に力を入れる方針を示した。

当局は、中央銀行の関係者にすらトンピョ発行の目的を明らかにしないまま、発行を進めて、後から慌てて説明を行うというグダグダぶりを見せているのだ。

そもそも、国の数々の経済金融政策の失敗がもたらした、金融システムそのものに対する激しい不信感が、国内での外貨使用、金融機関を避ける現象などを引き起こしているのだ。こんな無計画に発行されたトンピョが、国民の信頼を勝ち取れるか甚だ疑問だ。

(参考記事:「銀行に預金するのはバカ」との不名誉克服を目指す北朝鮮の金融システム

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