北朝鮮にも、もちろん銀行はある。しかし、利用する人はほとんどいない。全く信用がないからだ。

故金正日氏は、2009年に「貨幣改革」と称して、デノミを断行した。市場に奪われていた経済の主導権を国に取り戻すために、旧紙幣を全額銀行に預けさせ、その一部だけを新紙幣で引き出させる形にした。

多くの人が銀行に財産を奪われ、経済も社会も未曾有の混乱に陥った。そんな経験をした人々が銀行を信用するわけがなく、おカネを預ける人は「バカ」扱いされるほどだ。

現金支給が止まる

80年代以前、まだ計画経済が機能していた頃は、銀行も役割を果たしていた。