連合指揮部に加え、保衛局は別途、携帯電話ユーザーの掃討作戦を行っているとのことだ。街頭に検問所を作り、金属探知機を使って荷物検査をするほどの徹底ぶりだ。
(参考記事:北朝鮮国民の生活を縛る「反動的思想・文化排撃法」のヤバさ)ワイロで釈放されるケースも増えているが、我先に釈放を勝ち取りたい人がワイロ相場を吊り上げてしまい、以前は2万元(約34万円)だったのが、10万元(約170万円)という一般庶民からすると天文学的な額にまで高騰している。さらに、他地域より裕福な平安北道では、そこに2万元が上乗せされるという。
別の情報筋が伝えた男性は、国境を挟んで向かい合う中国吉林省長白朝鮮族自治県に住む取り引き業者に自宅から携帯電話をかけたところ、保衛部に逮捕されてしまった。通常なら場所を移動しつつ、電波探知機に引っかからないようにするところを、8月15日の光復節(日本の植民地支配から解放された日)の祝日で、取り締まりが緩んでいると思い込んでいたのだ。
取り調べで保衛局は、男性が韓国と連絡をしたに違いないと最初から決めてかかり、家族は「このままでは管理所(政治犯収容所)送りにされかねない」とため息をついているとのことだが、こういうやり方はワイロを引き出すためのものだろう。また、連合指揮部が駐屯していることもあり、保衛局が「地元のプライド」をかけて、実績作りに必死になっている側面もあるだろう。
ただし、大枚をはたいて釈放してもらえるのは保衛局に逮捕されたケースに限る。
