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北朝鮮では輪転機材(エンジンの付いた車両)は生産手段と見なされ、個人所有が禁止されている。オートバイも例外ではなく、かつては保安署(警察署、現在の安全部)や保衛部(秘密警察)だけが乗り回せる、権力の象徴だった。

ただ、1990年代から法の網をかいくぐり、オートバイを個人所有する人が増え、度々取り締まりが行われていた。

解禁されたのは、金正恩氏が政権についた後の2012年のことだ。2014年に再度禁止されたが、翌年には再び解禁。2017年改正の道路交通法施行規程には、登録手続きの方法が明記され、オートバイ個人所有の法的根拠もできた。

(参考記事:北朝鮮で「オートバイ」が急増中…なぜか北朝鮮当局は規制

ところが最近、法律に従ってオートバイを登録しようとした人が、却下される出来事があった。当局の意図を巡り、様々な見方が出ている。デイリーNKの内部情報筋が伝えた。

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平安南道(ピョンアンナムド)にのある住民が、安全部を訪ねてオートバイの登録をしようとしたところ、次のような返答が返ってきた。

「個人では、登録そのものが許されない」

「以前には個人名で登録できたのに急にダメになった理由は何か」と尋ねたが、「初回登録の個人用オートバイは登録できない」と、けんもほろろだったという。

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この住民は、最近まで中国との国境に接する地域に住んでいて、国家機関の名義で登録されていたオートバイを中古で購入し、個人名義に書き換えて乗っていた。平安南道に引っ越してきたのをきっかけに、大枚をはたいて新車を購入して登録をしようとしたら、断られてしまったのだ。

登録できなかったからと乗れないわけではない。個人所有が今も禁じられている自動車と同じように、工場、企業所、国家機関の名義で登録すればいいのだが、名義貸しにはそれなりのワイロが求められる。所有権もあやふやになり、お上のさじ加減ひとつで、高価なバイクが没収される事態もありえる。それでもせっかくの新車に乗らずに放置するわけにもいかず、この住民は名義を貸してくれる機関を探しているという。

(参考記事:北朝鮮が自動車の「個人所有」に対する摘発を強化

この地域でオートバイの個人登録を認めていないのは、工場、企業所、国家機関の名義にしておいたほうが、管理が楽だと当局が考えているからのようだ。

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また、道路交通法施行規程95条には次のような条文がある。

販売(配給除く)されたオートバイは、平壌市で初回の登録はできない。

これが、地方にまで拡大して適用されつつあることも理由として考えられる。ちなみに中古の車両には、次のような取り決めがある。

他の国から中古で取り寄せた乗用車、小型バス、中型旅客バス、大型旅客バス、操舵輪が右側にある車(右ハンドル車)、承認なしに色付きガラスをはめた車(<金正恩氏からの>贈り物車、配慮車除く)、違法に購入した車(違法に部品を購入して構造を改造した車含む)、一度廃車にした車を復活させた車は登録できない。

古い車は事故を多発させる、みっともないなど、様々な理由があるようだ。

(参考記事:北朝鮮を疾走する「阪神バス」「大阪市営バス」…「日本車廃車指示」も効果無し

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