北朝鮮でオートバイの利用が急増している。しかし、北朝鮮当局が規制をかけたことにより走れないケースがあると4日、デイリーNKの内部情報筋が伝えてきた。

両江道(リャンガンド)恵山(ヘサン)氏の情報筋は語る。

「交通安全取締りや警務員(憲兵)などが乗る業務用バイクを除き、個人が所有するオートバイが乗れる時間は朝の通勤時間と夜の8時から9時だ。それ以外の時間に乗っていると摘発され最悪の場合、無条件でバイクが没収される。自前で手に入れたバイクにもかかわらず、自由に乗れないことから農産物を市場に運ぶ商人は苦しい思いをしている」(両江道の情報筋)

日本の中古バイクも

北朝鮮はこれまで国家や金日成一族に手柄を立てた国民に乗用車をプレゼントしているが、一般住民は自家用車を所有ができない。しかし、新興富裕層や党幹部、保安員にコネがある商売人は別だ。

彼らは中国や日本から中古バイクを輸入。さらに、市場経済が広がってオートバイの利用が急増し、生計を立てるための必需品にもなりつつある。

オートバイの需要が増えれば、同時にガソリンの消費量も増えるが、北朝鮮は慢性的な燃料不足だ。それでも利用者はあらゆる手段で燃料を入手してきた。

北朝鮮当局の「オートバイ規制」は燃料不足に拍車がかかることを懸念したようだ。

消息筋は、「公共ナンバーや統治機関ナンバーのオートバイも私用に使われるケースもある。今回の規制は今までもあったが、オートバイ利用者が少し減れば、規制もうやむやになるだろう。そして、賄賂を使ってまた走れるようになるだろう」と語った。

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