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韓国の野党・国民の力の河泰慶(ハ・テギョン)議員は、先月27日の国会情報委員会での国家情報院の報告として、今年1月から10月の北朝鮮の対中国貿易総額が5億3000万ドル(約5億5400万円)と前年同期比の4分の1まで減少し、物資輸入の中断で、物価が高騰していると述べた。

砂糖は今年初めの6000北朝鮮ウォン(約72円)台から、10月には2万7800北朝鮮ウォン(約333円)に、調味料は1万6500北朝鮮ウォン(約198円)から7万5900北朝鮮ウォン(約911円)に高騰した。(いずれも1キロの価格)

また、北朝鮮で畜産関連業に従事した経験を持つ脱北者で、グッド・ファーマーズ研究委員を務めるチョ・チュンヒ氏は、米政府系のボイス・オブ・アメリカ(VOA)の取材に、食用油、小麦粉、砂糖、調味料など輸入食料品の価格が高騰していると述べた。

この団体の独自調査によると、先月30日の時点で、恵山(ヘサン)と新義州(シニジュ)では砂糖1キロが5〜6万北朝鮮ウォン(約600円〜720円)、平壌と平城(ピョンソン)では3〜4万北朝鮮ウォン(約300円〜480円)まで高騰し、収穫後の毎年この時期には下がるコメも、1キロの価格が5000北朝鮮ウォン(約60円)を越えるなど、国内産の商品価格にも跳ね返っている。

(参考記事:北朝鮮の北東部で物価高騰「路上で一家4人が餓死」

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天井知らずの物価高騰に、北朝鮮当局は強硬策に乗り出した。

恵山では先月2日から3週間の封鎖令が下されたが、その期間を耐えしのぐ食糧を確保する時間が充分に与えられず、物価が最大で10倍以上高騰するなど、市内は大混乱に陥った。封鎖解除後にも売り惜しみで、物価が下がらずにいた。

(参考記事:北朝鮮「封鎖都市」で混乱…コメ価格が急騰、渦巻く不満

両江道(リャンガンド)のデイリーNK内部情報筋によると、朝鮮労働党両江道委員会は先月25日、拡大執行会議を緊急招集し、来年1月に開催予定の第8回党大会までに食糧価格の安定を維持する件について議論を行った。その結果が、コメ価格の統制だ。

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食糧価格を上げる行為は、人民生活の安定に冷水を浴びせ、国の政策に全面的に歯向かう反党的行為であると見なし、道内の司法機関を総動員して価格の統制を行っている。具体的には、高値でコメを売ろうとする商人は片っ端から逮捕し、コメを没収、糧政事業所に戻す。

取り締まりの効果は早速現れた。最高で1キロ5700北朝鮮ウォン(約67円)まで上がっていたコメ価格が、今月1日には4700北朝鮮ウォン(約57円)まで下落したのだ。同様の取り締まりは他の地域でも行われており、価格も恵山と同水準まで下がっている。

だが、物価が上がるたびに当局が力で抑え込み、ほとぼりが冷めればまた上がることを繰り返しており、国境封鎖、貿易停止という強引すぎるコロナ対策が撤回されるまでは、イタチごっこになるだろう。

(参考記事:新型ウイルスで高騰する北朝鮮の物価、当局は強硬に抑え込む

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