北朝鮮国営の朝鮮中央通信は10日、日本の自衛隊が各国との協力を強めていることについて「海外膨張野望」の表れであると非難する論評を配信した。

論評は、防衛省が国連平和維持活動(PKO)支援のため陸自隊員らのベトナム派遣を決めたことや、自衛隊と米軍、カナダ軍が大規模な共同演習「キーンソード19」を太平洋上で行ったことに言及。

これらの目的は「世界の任意の場所で軍事作戦の遂行を容易に行い、『自衛隊』の実戦化を最終的に完成して海外膨張野望をなんとしても実現しようとすること」にあると決めつけた。

論評の全文は次のとおり。

境を越えて火薬のにおいを漂わせる日本の野望 朝鮮中央通信社論評

【平壌11月10日発朝鮮中央通信】日を追って積極化されている日本の軍事的海外進出が、国際社会の深刻な懸念をかき立てている。

先日、日本防衛省はアジアで初めて陸上「自衛隊」をベトナムに派遣すると公式に発表した。

これは、「国連平和維持活動(PKO)」の美名の下、アフリカに限られていた「自衛隊」の海外軍事作戦範囲をアジアへ拡大することを意味する。

今月5日からは、「インド太平洋地域の安定」を口実にして米国、カナダと共に史上最大規模の合同軍事演習を開始した。

これについて伝えながら英国のロイター通信(3日)は、「日本はアジア安保について懸念しながら軍事的増強に没頭している。今年の2カ月間に日本で最大の軍艦である『かが』をフィリピン、インドネシア、スリランカ、インド、シンガポールをはじめとするインド太平洋地域諸国に派遣した。観測者らは今回の演習が南シナ海で軍事力を強化している中国を目標にしていると評価した」と報じた。

日本が列島の境を越えて各国との軍事演習を全方位的に拡大している目的は、火を見るより明らかである。

世界の任意の所で軍事作戦の遂行を容易に行い、「自衛隊」の実戦化を最終的に完成して海外膨張野望をなんとしても実現しようとすることである。

報復主義の野望が骨髄に徹した日本の反動層は、いつも海外膨張の夢を見ている。

近年だけでも、「日米防衛協力指針(ガイドライン)」の改正と「安全保障関連法」の採択などで自国周辺に限られていた「自衛隊」の活動範囲を全世界へ拡大し、「同盟国」に対する軍事的支援を口実にして「集団的自衛権」まで行使できるようにした。

「平和維持」と「対テロ」の美名の下、巧妙な方法で少しずつ海外進出の道を築いてきた「自衛隊」は、こんにちになって「積極的平和主義」を唱えて公然と全世界を奔走しながら火薬のにおいを漂わせる域に至った。

今、日本の政界で首相安倍の自民党総裁再選以後、「自衛隊」の存在を憲法に明記するための改憲の動きが速まっているのを見ると、憲法の改正まで視野に入れて軍事的海外進出を露骨に追求しているということは明白である。

20世紀にアジア諸国の人民に実に多大な被害を与えた戦犯国であり、交戦権、参戦権はもちろん、正規軍も持てなくなった戦敗国である日本が、またもや実現しようとする海外膨張はすなわち侵略戦争として、その企図自体が罪悪である。

日本の反動層は、火薬のにおいを漂わせるほど地域の人民と国際社会からよりいっそう孤立し、排撃されるということをはっきり認識すべきである。

軍国主義の復活によって、日本に与えられるものは悲惨な破滅だけである。---

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