北朝鮮で露店の取り締まりを行っている保安員と取り締まり員の賄賂の授受や恐喝が、ヤクザも驚くほどに暴力的で組織的に行われている事が明らかになった。

平壌で卸売業を営んでいるキム・スンジョン(仮名・女)氏は「平壌でも軍官や労働者層の女性らは、地方のように商売をしなければ暮らせない。市場で商売が出来ない場合には、大同江の川辺や路地で商売をするしかないのだが、商売人のカネを組織的に恐喝する保安員に対する恨みが高まっている」と話した。

同氏によれば、最近、平壌では東平壌と西平壌の境目にある大同江を中心とし川辺に露店が大きく立ち並んでいる。西側には中区域と平川区域、東に大同江、東大院、船橋区域などがある。

しかし、商売人らは取り締まりを逃れるために保安員に常設市場と同じ金額の上納金を払っている事が明らかになった。常設市場の利用料金は250ウォン水準。露天商が100人いれば25000ウォンの儲けである。

同氏は「250ウォンを払いたくがないために、走っている人もよく見かける。この頃は保安員が携帯電話で連絡を取って商人を追い立てるので逃げきるのが難しくなった」と話した。

保安員と取り締まり員の要求はさらにエスカレートする。場所代の他にも保安署長と幹部に肉と酒を定期的に上納するように要求する。このような上納が行われない場合、商売を禁止させ商品を押収し、罰金を2〜3万ウォンを払わせるという。

同氏は常設市場でもこのようなことがあると話した。「常設市場では検閲という名目で責任部長が必要な物を徴収し、幹部らも自分たちが普段から目を付けていた物を適当に回収していく」と話した。

また、最近の北朝鮮の市場では屋台が軒を並べている姿が目に付くのだが、保安員はここでカネも出さずに酒と食べ物を飲むという。屋台は夜の11時まで商売をする。

平声で商売をしているオク・リム(仮名・女)氏は「今年から韓国の商品と軍隊の物品販売を厳格に取り締まっているが、韓国製品が品質が高く商売人は諦める事が出来ない。このような状況を利用し韓国製品の取り締まりを不意に行い罰金を徴収している」と話した。

「韓国製品を持ってくる卸売商は新義州を通じて仕入れているが、卸業者が取り締まりを受ければ10万ウォン以上の罰金を支払わなければならない」と話した。 取り締まりの後でも保安員と顔見知りになっておき賄賂を渡せば、次からは韓国製品の供給に問題が生じないという。卸売商は定期的に多くの上納金を収めるため、保安員も取締に精を出すという。

北朝鮮で商人の間では「保安員が中央党書記より偉い」という話を公然に口にしているとイ氏は伝えた。

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