9月20日から北朝鮮で秋の収穫が公式に始まった。しかし、北朝鮮の協同農場らは食糧泥棒との戦争中だ。協同農場の水田と畑では収穫物を急いで運ぶ農場園らだけでなく、鋭い目つきで作業場周辺を監視する人々がいる。彼らは泥棒を監視する警備人だ。
警備人が登場したのは1990年代の初め。国家の食糧供給が切れ食糧不足が顕著化し、協同農場からコメやトウモロコシを盗む泥棒が現れ始めた。軍人だけでなく一般住民も協同農場の収穫物を狙った。
個人の土地から盗んだのが見つかると、保安員(警察)に捕まり拘留場に送られる。防犯対策で個人の農家らが共同で警備を行うが、彼らに見つかった場合には滅多打ちにされるのも覚悟しなければならない。
個人の土地の警備が強化された為、協同農場がターゲットになった。協同農場は共同財産である為、必死に守ろうとする人はいない。作業班長が農場員に指示はするが、自分の農地並みに気を使う事は無い。