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北朝鮮当局は協同農場の防犯目的で1994年から「国家財産を侵害する者に対し厳罰に処する」という警告文を発表した。これに加え1996年からは農場監視隊と労働者監視隊を組織し、協同農場の公式警備を配置した。

警備人には3つのケースがある。1:協同農場から公式に協力要請を受けた近隣の軍部隊の軍人。2:協同農場が独自に組織した農場監視隊。3:該当地域の人民保安所に所属した労働者監視隊。彼らは国家財産の警備という共同の目標を追求しているが、実際の活動は違うようだ。

軍人警備チームは、強盗、強姦、軍と民の問題、軍内部での犯罪の取り締まりを行う「4.5常務」所属の軍人で組織されている。理念は人民の財産は人民の軍隊が守るだ。この活動はトマトやキュウリの収穫期の7月から開始される。

主な任務は農村と都市に続く路上で農村から出荷される農作物の取締りを行う。リュックを背負った人や自転車に乗った人を呼び止め、農作物の出所や用途を尋ねる。協同農場からの窃盗や不法取引が発覚すれば、全部を没収する。

しかし、取り締まりにあっても賄賂で誤魔化す事が多発している。軍人としては、農作物を農家に帰してもアリガトウの一言で何の得にもならないからだ。