北朝鮮は今年に入り、核実験と弾道ミサイル発射を繰り返しているが、経済制裁により暮らし向きが悪くなった北朝鮮の人びとは関心を持とうとしない。彼らの関心事は、生き抜くためのカネ儲けと、憂さ晴らしの娯楽だ。
中でも、韓流ドラマと映画、K-POPは圧倒的人気だ。「チャンマダン(市場)世代」と呼ばれる北朝鮮の若者は、金正恩党委員長ではなく、韓流に未来への期待を見出すほどだという。
その影響を恐れた当局は、「人民の意識を蝕む麻薬と同じ」「そんなものを見るのは、社会主義の砦であるわが国の抹殺に加担する逆賊行為」などとし、取り締まりをさらに強化している。