もちろん、ロシアの法律にも違反する行為だが、ロシア当局は、北朝鮮側が管理する現場から逃げ出し、よその現場で働いていた労働者を摘発、強制送還するだけで、人権侵害に対しては何ら措置を取ろうとしていない。
しかし、2018年に開催されるサッカー・ワールドカップのスタジアムの建設工事に北朝鮮労働者が携わっており、ひどい人権侵害が行われていることがノルウェーのサッカー雑誌に報じられたことがきっかけに、ロシアに対する批判が高まった。
(関連記事:ロシアW杯の裏に「残酷物語」 北朝鮮労働者が受ける虐待)ようやく重い腰を上げたロシアだが、一方で労働力不足を懸念する声が上がっている。