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朝鮮半島の険悪な情勢の中で、いったい何が自分らの根本利益であり、自分らが最も願わないものが何か、血を分けた同族を敵視して大洋向こうの米国に寄生するということが地政学的から見ても、生理的見地から見ても果たして正しいのかを深く考えるべきであろう。

歴史には、すばしこい打算で「同盟」と「連合」に誤って加わっていて共倒れを免れなかった弱小国があるかとすれば、大勢の変化を敏感に捕捉して強大国の魔手から適時に抜け出すことによって運命を救った属国もあるという事例を参考するのも悪くなさそうだ。

しかし、われわれとしては米国にきつく洗脳されて独自の戦略的・政治的思惟(しい)能力が麻痺したかいらいが、奴隷的考え方の枠から解放されると期待するのはほとんど不可能なことと見なされる。