カナダ政府が難民審査を強化し、脱北者が韓国にいたことを隠して難民申請をしたことを問題視したためだ。英国も、2008年には279人の難民申請を受け入れたが、2014年第4四半期から今年の第1四半期まではゼロだった。
(関連記事:カナダ政府「脱北者受け入れない」上院人権委の勧告と相違)多くの脱北者が韓国を離れ、他の国に向かおうとする一番大きな理由は差別だ。
韓国の国家人権委員会、国民大統合委員会が別々に調査した結果、脱北者であるとの理由で差別を受けた経験を持つ人は、全体の45.4%、42.5%に達した。差別に関する調査で、回答者は自分の受けた差別体験を過小評価すると言われていることを考えると、実際はさらに多くの人が差別に苦しんでいると思われる。
(関連記事:命がけで逃げてきたのに…韓国社会の「差別」に苦しむ脱北者たち)また、韓国政府や社会が、脱北者を監視の対象として見ていることも、もう一つの理由だ。