北朝鮮が「先軍七景」の一つとして自慢する両江道(リャンガンド)の広大なジャガイモ畑。金正日総書記が、食糧問題の解決のために山を切り拓いて共同農場を作り、ジャガイモ栽培を奨励したところ、大成功を収めた。それ以来ジャガイモの名産地として名を馳せている。
去年までは豊作が続き、「処分に困る」と農民たちは嬉しい悲鳴を上げていたが、今年は状況が一変した。
(関連記事:ジャガイモ大豊作も浮かない表情の北朝鮮の農民)現地の情報筋が米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)に語ったところによると、三池淵(サムジヨン)郡の胞胎(ポテ)協同農場では他の農場より一足先に今月5日から収穫が始まり、25日までに終えたが、1ヘクタールあたりの収穫量は20トンに留まった。これは、上部組織から課されたノルマの半分だ。