農民は、農場からは配給を一切もらえず、収穫量に応じて受け取ったジャガイモを市場で売るなどして生活を立てているため、このままでは餓死しかねい状況だ。
今年、日照りと大雨に苦しんだ北朝鮮の他の地方と異なり、この地方では降水量も日照時間も良好だった。そのため今年もまた豊作だろうと見られていたのだが、8月の末になって季節はずれの霜が降りて、地表近くにあったジャガイモが凍ってしまったのだ。
「畑の半分以上が霜にやられて、凍ったジャガイモを掘り出して涙を流す農民を見て、胸が詰まった」(情報筋)
別の情報筋も、今年の農業は完全にだめになったも同然だと嘆く。高山地帯にある大紅湍(テホンダン)、雲興(ウヌン)、白岩(ペガム)、普天(ポチョン)において、霜による被害が深刻だという。