北朝鮮が先月12日、水素爆弾の開発につながる核融合反応に成功したと発表した直後、韓国原子力安全技術院が管理している最北端の測定所で放射性物質であるキセノンが平常の8倍程度も検出されていたと韓国の朝鮮日報が21日、報じた。

これについて大統領府の関係者は「先月中旬にキセノンが異常検出された」と発言したが、核実験の可能性については否定した。

同紙は韓国政府関係者の話を引用し、「北朝鮮の発表から2日が過ぎた先月14日、江原道コソン郡コジン測定所で採集した大気をキセノン検出器で分析した結果、キセノンが通常より8倍も多く検出された。これについて関係機関や当局が集中分析を行った」と伝えた。

原子爆弾の爆発か

キセノンやクリプトンなどは自然では検出されない気体状態の放射性物質で、核実験の最も確実な証拠として扱われている。この為、北朝鮮が核融合技術開発に向けた小規模な核実験を行った可能性も浮上していると、同紙は分析した。

また、原子力専門家の話を引用し、「核融合技術は三重水素を強く圧縮するために磁界やレーザービームを使うが、水爆を製造するために原子爆弾を利用して三重水素を圧縮させる。もしキセノンが検出されたのなら、北朝鮮が実験用原子爆弾を爆発させる過程で起きたと考えられる」と述べた。

北朝鮮は先月12日、「国産技術で核融合反応に成功した」と主張したが、韓国政府は「あり得ない」と一蹴した。キセノンが検出された事実と原子力安全技術院の分析結果は公開しなかった。

これに対し 大統領府の関係者は聯合ニュースとの電話インタビューで、「キセノンが検出されたのは事実だが、地震波がまったくなかった。あらゆる状況から核実験ではないと結論を下した。キセノンは別の理由で検出されたと理解している」と話した。

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