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北朝鮮が7日の最高人民会議で張成沢(チャン・ソンテク)を国防委副委員長に昇進させた訳は、後継体制の安定化に向けた布石と共に金正日の突然的な統治不能事態においては、暫定的ではあるが張成沢の統治を認めるのではとの観測が出されている。これは金正日の健康状態が予想が出来ない為と思われる。

高麗大ユ・ホヨル教授は8日、「金正恩は若い年齢と経験不足から後継者として統治を行う上で克服しなければならない課題が多く、長期に渡って元老や実務グループの後見を必要とする。しかし、首領絶対主義の正当性を欠く為に金正日の死後、エリート集団と部署間での権力闘争が予想される」として張成沢の役割論を示唆した。

多く専門家も金正日が金正恩の後継履行過程で、張成沢を橋渡しとして使おうとする意図を浮?オたと分析した。

党と軍を網羅した権力者に浮上した張成沢は、権力の強化と国内外へ存在を認識させるきっかけとなった。

北朝鮮は党が全ての権力よりも優先される『党ー国家体制』であり、全ての権力は党が発信源だが、最近では金正日が国防委に力を注いでいる為、党・軍・政府の核心権力が国防委員会に集中。

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事実上、北朝鮮の権力の『コントロールタワー』と言われる国防委の副委員長職は、強大な権限が与えられる。国防委傘下の国家安全保衛部(防諜機関)、人民武力部、偵察総局(対南挑発)、大豊グループ(外資誘致)などが存在する。

実際に張成沢がどれほどの権力を行使するかが、今後の影響力を決めることになる。

国防委員会には金正日委員長の次に第1部委員長の趙明禄(チョ・ミョンロク)がいるが、83歳の高齢に加え慢性的な腎不全症を患っており、実質的な役割は無い状態だ。公式席上に姿を見せる事は無く名誉職にすぎないという評価だ。

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また、イ・ヨンム、金永春(キム・ヨンチュン)、呉克烈(オ・グンリョル)副委員長が序列では張成沢よりも上だが、高齢に軍の職責に限定されており、実際の権限は張が上回っている。張は現在、最高人民会議代議員、党中央委委員、党行政および首都建設部部長、国防委員会副委員長などの核心要職を兼任している。何よりも金正恩の後見人という地位は、公式序列を圧倒すると考えられる。

党行政府長は司法・検察・人民保安省を担当する強大な権力だ。今回の国防委副委員長昇進は軍権力にまで拡大することを予告したのだ。金正角(キム・ジョンガク)国防委員兼人民軍総政治局第1部局長を統率できる権限まで拡大されたとの予測もある。

この様な背景から張成沢の権力が、金日成ー金正日共同政権時 (1974〜1985年)の金正日と肩を並べるほどではとの主張も出されている。

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当時、金正日は党中央委政治委員に選出され党組織秘書兼組織指導部長、思想担当書記兼宣伝扇動部長を兼任していた。党の人事権、監察権と思想史業の権限を持っていた。

その後、金正日が後継者を意味する『党中央』との呼称が付けられた。しかし、張成沢は後見人という地位だ。金正日は金日成の支持下で自主的な決定と指示を行っていたが、張成沢は金正日のの裁可範囲で動かなければならないという差がある。

また、権力を引き継ぐ為に秘密パーティーなどで支持勢力の拡大も張には難しいだろう。
張の場合、3代世襲完成に向けた橋渡し役であり、一時的な補佐権力という指摘だ。

しかし、金正恩の年齢と能力を考慮し金正日の死亡じに張成沢の選択によっては、ナンバー2以上の権力を発揮する可能性も少なからずある。