北朝鮮の朝鮮中央通信は30日、日本と米国が同盟関係を強化していることに対して「朝鮮半島の平和と安定に重大な脅威となっている」と非難する論評を配信した。

論評は、日米両政府が17日にワシントンで開いた安全保障協議委員会で北朝鮮への圧力強化を確認したことや、日本が「イージス・アショア」を導入する方針であることなどを取り上げ、「これは、対朝鮮侵略野望をなんとしても実現しようとする宿敵の結託として、そうでなくても先鋭な朝鮮半島と地域情勢を一触即発の戦争の局面へ追い込む危険極まりない軍事的妄動である」と指摘した。

また、「米国が日本との軍事的結託を強めるのは、目下の『同盟者』をいっそう固く握り締めて対アジア戦略、ひいては世界覇権戦略実現の突撃隊に利用しようとするところにある」と強調した。

さらに、「日本は朝鮮半島緊張激化を憲法改正と軍事大国化実現のまたとない『チャンス』と見なして『北の脅威』を大げさにけん伝しながら、上司の北侵戦争策動に積極的に乗り出している」と述べた。

そのうえで、「朝鮮の超強硬対応措置には、われわれの自主権と生存権を重大に脅かす米国だけでなく、それに追従して自分が死ぬことも知らずに振る舞っている日本に対する警告の意味も盛り込まれているということを忘れてはならない」と日本を威嚇した。

朝鮮中央通信の報道全文は次のとおり。

宿敵の軍事的狂気は自滅を呼ぶ 朝鮮中央通信社論評

【平壌8月30日発朝鮮中央通信】米国と日本が結託して騒がしく動いている。

ワシントンで米・日安全保障協議委員会を開いて日本に対する米国の拡張抑止力提供、日本の防衛力拡大に伴う対朝鮮軍事的圧迫共助を骨子とする「共同声明」を発表した。

日本を訪問した米統合参謀本部議長が日本「自衛隊」統合幕僚長に会って米国のイージスミサイル防衛(MD)システムを日本に配備する問題を謀議した。

一方、北海道で米海兵隊と日本陸上「自衛隊」が合同軍事演習を行い、日本航空「自衛隊」と米空軍が朝鮮半島有事の際を想定した連合空中訓練を数回にわたって行うなど、実戦の行動による軍事的結託を強めている。

これは、対朝鮮侵略野望をなんとしても実現しようとする宿敵の結託として、そうでなくても先鋭な朝鮮半島と地域情勢を一触即発の戦争の局面へ追い込む危険極まりない軍事的妄動である。

最近、米国と日本は軍備増強、軍事力強化に拍車をかけており、各種の戦略資産を朝鮮半島と北東アジア地域に集中させている。

「朝鮮の核、ミサイル脅威」という口実の下に強行される米国と日本の共謀結託は、20世紀の初め、強盗さながらの「桂・タフト協定」を作り上げて朝鮮侵略に血眼になって狂奔していた時を彷彿(ほうふつ)させている。

いくら歳月が流れ、世代が替わっても絶対に変わらないのが米国と日本の根深い対朝鮮侵略野望である。

米国が日本との軍事的結託を強めるのは、目下の「同盟者」をいっそう固く握り締めて対アジア戦略、ひいては世界覇権戦略実現の突撃隊に利用しようとするところにある。

はしこい日本も、米国の力を借りて自分らの戦略的目的を達成しようとしている。

今、日本は朝鮮半島緊張激化を憲法改正と軍事大国化実現のまたとない「チャンス」と見なして「北の脅威」を大げさにけん伝しながら、上司の北侵戦争策動に積極的に乗り出している。

米国と日本反動層の軍事的結託は、朝鮮半島の平和と安定に重大な脅威となっている。

悲劇は、このような妄動がわれわれの照準鏡内にいっそう深く入り込むことであり、自滅を促す道だということをいまだによく知らないというところにある。

朝鮮の超強硬対応措置には、われわれの自主権と生存権を重大に脅かす米国だけでなく、それに追従して自分が死ぬことも知らずに振る舞っている日本に対する警告の意味も盛り込まれているということを忘れてはならない。

米国と日本は、朝鮮の警告に熟考する方がよかろう。

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