北朝鮮の金正恩党委員長が国防科学院化学材料研究所を現地指導した。日時は不明。朝鮮中央通信が23日、報じた。

国防科学院は、大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星14」型をはじめとする兵器の研究・開発を担う機関。院長の張昌河(チャン・チャンハ)氏は、火星14型の発射成功に貢献したことにより台頭してきたと見られる側近グループの一人だ。

金正恩氏は、「近年、研究所が朝鮮労働党の国防科学技術重視政策、軍需工業政策を体して、陰日なたなく愛国的な先端突破戦を力強く繰り広げて多くのことをやり遂げた」と語った。

さらに、ICBMの戦闘部(弾頭部)や固体燃料ロケットのエンジンの製作工程を調べ、「量産すべきである」と指示した。

国防科学院化学材料研究所を現地指導した金正恩氏(2017年8月23日付労働新聞より)
国防科学院化学材料研究所を現地指導した金正恩氏(2017年8月23日付労働新聞より)

そのうえで、「誰かが分かってくれても、くれなくても、わが党に従う純潔な衷情のいちずな心を刻み付けて、党の国防科学政策を支えて奮闘努力してきたこの研究所の従業員のような隠れた英雄、愛国的な科学者部隊を持っているのはわが党の誇りである」と評し、「朝鮮労働党中央委員会の名義で特別感謝を贈り、特別賞金を与えるようにした」という。

現地指導には、趙甬元(チョ・ヨンウォン)、金正植(キム・ジョンシク)の各氏が同行した。

朝鮮中央通信の報道全文は次のとおり。

金正恩党委員長が国防科学院化学材料研究所を現地指導

【平壌8月23日発朝鮮中央通信】朝鮮労働党委員長で共和国国務委員会委員長、朝鮮人民軍最高司令官である最高指導者金正恩同志が、国防科学院化学材料研究所を現地で指導した。

金正恩委員長は出迎えた幹部らの手を取って、研究所の実態を調べて力添えしてやるために訪ねてきたと述べ、近年、研究所が朝鮮労働党の国防科学技術重視政策、軍需工業政策を体して、陰日なたなく愛国的な先端突破戦を力強く繰り広げて多くのことをやり遂げたと語った。

最高指導者は、新たに築いた革命事績教育室と科学技術成果展示室を見て回った後、大陸間弾道ロケットの戦闘部カスプと固体ロケットエンジンの製作工程を調べた。

炭素繊維によるプレフォーム・ウィービング工程、化学ガス・デポジション工程、高圧液相デポジション工程と最終処理工程を見届けながら、プレフォームの密度、化学ガス・デポジション工程での沈積温度、真空度、沈積時間、高圧液相デポジション工程での沈積温度、圧力、作動媒体、沈積回数、最終処理工程での技術的特性について具体的に調べた。

金正恩委員長は続けて、固体ロケットエンジン製作工程を現地で調べ、生産をより高い水準で正常化するための具体的な課題と方途を明示した。

最高指導者は、研究所に提起される綱領的な課題を提示した。

研究所に高強力繊維巻取り盤によるエンジン生産工程と炭素/炭素複合材料によるロケット戦闘部カスプおよびエンジンの噴出口生産能力もより拡張して、固体ロケットエンジンとロケット戦闘部カスプを量産すべきであると指示した。

最高指導者は、誰かが分かってくれても、くれなくても、わが党に従う純潔な衷情のいちずな心を刻み付けて、党の国防科学政策を支えて奮闘努力してきたこの研究所の従業員のような隠れた英雄、愛国的な科学者部隊を持っているのはわが党の誇りであると高く評価し、党中央委員会の名義で特別感謝を贈り、特別賞金を与えるようにした。

金正恩委員長は、国防科学院化学材料研究所の科学者、技術者、労働者と共に記念写真を撮った。

朝鮮労働党中央委員会の趙甬元、金正植の両副部長が同行した。

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