しかし、東海岸の元山(ウォンサン)で船を購入して、当局の許可を得た上で出港し、韓国に亡命した事例や、公海上で北朝鮮の船から韓国のNGOがチャーターした船に乗り移って亡命した事例もあるため、全く不可能な話でもない。
(関連記事:「金正恩に愛想つかした」…北朝鮮エリート「恋人同士」で脱北決行)当局が大慌てで一家の行方を追っているのは、室長が軍事技術の研究を行っていたからと思われる。情報筋によると、日用研究所の被服研究室に設けられた材料分析室は、防弾チョッキやミサイルの耐熱材として使われる特殊繊維の研究を行うところだ。研究していた物質名は不明だが、同じ重量の鉄の5倍の強度を持つ「ケブラー」など、アラミド繊維である可能性が高いと思われる。