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北朝鮮が先月4日と28日に発射実験を行った大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星14」型のエンジンは、ウクライナの工場から流出したものである可能性があると米ニューヨーク・タイムズが報じた。

国際戦略研究所(IISS)のミサイル専門家マイケル・エレマン氏の報告によると、北朝鮮が2年間失敗を続けていたミサイル実験がここへきて成功したのは、ロシアのミサイルプログラムと関係のある工場が制作した強力なエンジンをブラックマーケットで入手したことで成功したと見られるという。

同氏はまた、「火星12」「火星14」型に装着された液体燃料ロケットエンジン(LPE)が、旧ソ連製のRD−250と同じ系列だと指摘した。

このエンジンが制作されたのは、ウクライナのドニプロ(ドニプロペトローウシク)にあるユージュマシュ工場で、旧ソ連時代からウクライナ独立後の今に至るまで、ロシアのミサイルを制作してきた。