とくに平壌に住むには当局の厳格な選別を受けなければならないのだが、賄賂を受け取って違法居住を黙認する取り締まり機関の腐敗が、これを有名無実化させているのである。
そのようにして都会へ出て、建設現場で1ヶ月働けば、それなりの給料がもらえる。しかし農場で1年間懸命に働いても、秋の収穫の時期にもらえる分配は都会の1ヶ月分の給料にも満たない。
金正恩党委員長は、農地の一部を農民個人に任せて、収穫に応じて秋の分配量を決める圃田担当制を導入した。しかし、約束された量がもらえないこともあり、成功とは言えない状況だ。