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北朝鮮ウォンは、少額取引に使われているに過ぎない。また、人々はおカネを預けると国に奪われかねないとの恐怖心から銀行を利用しないため、国全体の通貨流通量は最高指導者ですら把握できない状況だ。

今回のキャッシュカード導入は、利便性を高めるとの名目で、通貨流通量を把握し、民間人の手中にある富を国庫に吸い上げる狙いがあるものと思われる。当局は「給料や生活費などを入金しておけば、必要な時に引き出して使える」などとカードの利便性をアピールしている。

ちなみに、当局が平壌市内で2014年頃に運用を始めた非接触式ICカード「ナレカード」も、富裕層のタンス預金を国庫に吸い上げることが目的のひとつと言われている。