北朝鮮当局は、主要都市の市民を対象にキャッシュカードの発行を始めた。しかし、市民の反応は非常に鈍い。
米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が慈江道(チャガンド)の情報筋の話として伝えたところによると、8月から道内の機関、工場、企業所は、従業員の給料を口座振替に切り替えた。必要な現金は、キャッシュカードを使ってATM(現金自動預払機)で引き出して使えというものだ。
現地では、朝鮮中央銀行の支店や逓信管理局(郵便局)にATMがあり、ガソリンスタンド、ミネラルウォーターやガスの販売所でも使用可能だ。また、8月からは鉄道駅でも使えるようになり、図書館、映画館、薬局などに広まることになっている。
両江道(リャンガンド)の情報筋によると、朝鮮中央銀行のキャッシュカードは、金持ちだけが持つ富の象徴と思われてきた。