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多額の北朝鮮ウォンのタンス預金を抱えた人々は、財産を失うまいと、米ドルや中国人民元を求めて市場に殺到した。「どうせ国に奪われるのだから」と、大量の旧紙幣を泣きながら燃やす人々の姿も見られたという。

ハイパーインフレが起こり、市場からは物資が消え、餓死者が続出するなど、国は大混乱に陥った。金正日総書記は、責任者の朴南基(パク・ナムギ)前朝鮮労働党計画財政部長を銃殺するなどして事態の収拾を図ったが、北朝鮮ウォン、銀行、国の信用は完全に失われてしまい、未だに取り戻せていない。

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これ以降、北朝鮮の通貨は、中国人民元などの外貨に事実上取って代わられた。