ちなみに、3日の朝鮮中央テレビの天気予報によると、当日6時から17時までの間に江原道の平康(ピョンガン)の降水量は89ミリを記録した。一見、大した量には思えないが、防災インフラの整っておらず保水力の落ちたハゲ山の多い北朝鮮では、この程度の雨が大災害を引き起こすことがある。
2015年8月22日、咸鏡北道の羅先(ラソン)では大雨により市内全域が冠水、山崩れが起き、400人もの犠牲者が出た。その時の降水量は160ミリだった。
(関連記事:【単独入手】北朝鮮・羅先市の最新被災地画像…大洪水で甚大な被害)このような異常気象は、黄海の海水温の上昇が一因と言われている。韓国の国立水産科学院と韓国水産資源管理公団の資料によると、1968年から2015年までの間に黄海の海水温は1.2度上昇した。とりわけ、1991年から2010年までの間には0.81度も上昇している。