リ・ファルは朝鮮戦争の時期には、航空師団長と空軍副司令官として活躍し、その功労を認められて、空軍司令官に昇進して「共和国英雄」という称号を受けた。
注目すべきことは、北朝鮮がリ・ファルとその他の20人余りの日本軍出身の操縦士たちを粛清せずに、北朝鮮の空軍に受け入れて、事実上彼らが北朝鮮の空軍を創立したということだ。
リ・ファルは北朝鮮が親日派を完全に清算したという主張を反証する代表的な人物だ。
工場労働者に左遷されるも復権
北朝鮮は創軍当時、陸軍では戦闘経験がわずかなパルチザンを要職に任命することができたが、空軍は技術力なしには、幹部になることが不可能であるという特性から、リ・ファルなど、日本軍や民間出身の飛行士を厚遇したように思われる。