中絶手術、往診、虚偽の診断書発行など違法行為に手を染めて、ワイロを受け取らなくてはたちまち餓え死にしてしまう。
(関連記事:「麻酔なしの手術」に「中絶手術で懲役」…混迷深める北朝鮮の医療)また、毎年行われる農村支援も北朝鮮の悪習のひとつだ。都市住民が、支援の名目で農村に大量に送り込まれるが、農業の素人にまともな仕事ができるわけがない。働かずにサボっている支援者も多い。それなのに農村の住民は、彼らに食事や宿を提供しなければならない。
農村支援の邪魔になるとして、市場も営業時間が短縮させられたり、閉鎖させられたりする。商人たちは現金収入がなくなり、たちまち明日の食事に事欠く事態に陥るのである。