しかし、トラックや荷車が不足しているため、生徒たちは背負子を使って作業をしている。こうして生産する腐植土は1日に軽トラック1台分になる。
腐植土は、黒補酸肥料を作るのに欠かせない。腐植土1トンと窒素肥料50キロ、肥やし200キロを混ぜ、40日間発酵させて作る。当局は普通の腐植土を使うより30倍効果があると宣伝しているが、実態としては、1990年代後半の大飢饉「苦難の行軍」の頃に物資欠乏を補うために作り出された代用肥料に過ぎない。
また、腐植土は栄養土を作るのにも使われる。
両江道(リャンガンド)の農業関連の情報筋によると、現地では高等中学校の生徒だけでは人手が足りず、人民班(町内会)の住民まで協同農場に動員し、腐植土生産を行わせている。