そのため、地域住民は、黎明通りの高層マンションは一般の人々のためではなく、太陽宮殿の防衛用に建てられたとの疑問を抱いているのだ。40階建て、70階建てのタワーマンションが、有事の際に敵の攻撃から太陽宮殿を守る盾となるというわけだ。そのあたりの事情を知っている朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の幹部は黎明通りを「盾のマンション」と呼び、入居を忌避するという。
北朝鮮軍の幹部だった脱北者は、「金正恩氏は、金日成氏、金正日氏の遺体と、自分自身を守るために、黎明通りにマンションを建てさせ、警備関係者を住まわせているのではないか」と指摘する。
防衛を目的に、巨大なマンション街をつくるというのも、滑稽な話だが、実は似たような話が韓国にもあった。