北朝鮮の金正恩党委員長の肝いりで建設が進められてきた平壌市内の高層マンション街「黎明(リョミョン)通り」が完成した。今月13日には、金正恩氏が出席の下、完成記念式典が盛大に行われ、多数の海外メディアが招待された。しかし、立派に見えるこの高層マンション、必ずしも金正恩氏や北朝鮮が自画自賛するほどのシロモノではない。

空から汚物が

一般的に、高層マンションは上層階になればなるほど価格が上がるが、北朝鮮では不人気だ。劣悪な電力事情ゆえに、エレベーターがまともに稼働しないからだ。上がるのも荷物を運ぶのも大変。水道すら使えず、地上で汲んだ水を運ばなければまともな生活も送れない。ある地方都市のマンションのトイレ事情に至っては目も当てられないという。

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こうした事情から、時には「ハリボテ」と揶揄される北朝鮮の高層マンションだが、デイリーNK内部情報筋によると、平安南道(ピョンアンナムド)の住民らの間では、黎明通りの建設の裏には意外な狙いが隠されていると囁かれているのだ。