たとえ韓国や日本に核弾頭が1発着弾したとしても、それで北朝鮮が軍事的に勝利するわけではない。しかし、我々の側が被るダメージが大きすぎる。高度に発展した資本主義社会は、一方で脆弱性も抱えており、核攻撃による被害を甘受できるほどのリスク許容度は備えていないように思える。
筆者はだからこそ、国際社会は北朝鮮の核兵器開発への対処をもっと急ぐべきだと考える。こうしている間にも、正恩氏はプルトニウムや高濃縮ウランの増産を急がせている可能性があるからだ。北朝鮮が200発も300発も核兵器を配備する、悪夢が現実のものになるかもしれないのだ。