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北朝鮮はただでさえ、行政の怠慢などによる大規模事故が多い。

(参考記事:北朝鮮、橋崩壊で「500人死亡」現場の地獄絵図

そのような出来事が、大量殺戮のために作られた化学兵器をめぐって発生したというのだから、被害の深刻さは想像するに余りある。

金日成主席が健在だった1989年のある日のことだ。平壌の北東にある、平安南道(ピョンアンナムド)順川(スンチョン)駅の操車場に貨物列車が停まっていた。その中に、液体の入ったタンクを積んだ列車もあった。