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このような措置は、光明星節と太陽節(4月15日の金日成主席の生誕記念日)を前にして、貨幣改革のあおりを受けて苦しい生活を送っている北朝鮮の人々が、密輸や出稼ぎ目的で脱北することを事前にブロックしようという意図があると情報筋は説明した。

情報筋は「去年12月から生活が苦しくなったため、中国に住む親戚や友人のコネを使って、なんとか中国に行って生き抜こうとしている」「保衛員(秘密警察)や保安員(警察)も、普段から中国と連絡を取っている人々を集中的に監視している」と述べた。

さらに、国境警備隊の内部でも脱北幇助への監視が強まり、1月には、会寧(フェリョン)市遊仙洞(ユソンドン)に駐屯する国境警備隊の中隊長が、脱北を幇助したと密告され解任された。

北朝鮮は2000年代中盤まで、川沿いに鉄柵や有刺鉄線を設置して、脱北を防ごうとしていたが、全く効果がなかったため、2006年以降は中隊単位で勤務警戒所を突然移動させたり、脱北者を探し出した軍人に労働党への入党を約束するなどの褒賞を与える形で、脱北者とのコネと断ち切ろうとしてした。

そのあおりで、中隊長クラスでも脱北幇助にはかかわらないようになり、費用が高騰しているとのことだ。