クウェートでは、5月から9月までの平均最高気温が40度を超える。最も暑い8月には46.9度に達する。昼間に働くことができないため、工事は主に夜に行われるが、夜の闇は彼らの存在を外部から隠し、韓国人と交わることを防いでくれる。
それだけではない。労働者派遣の見返りとして、クウェート投資庁傘下のアラブ経済開発クウェート基金(KFAED)は2005年から10年間、平壌の浄水場の改修、ポンプ場の増設など北朝鮮のインフラ整備に投資している。また、北朝鮮の国土環境保護省とは、2車線の高速道路の建設で契約を結んだ。
クウェートは米国を含む国際社会から、北朝鮮労働者の受け入れ停止を含めた圧力を受けている。それに対応するためか、クウェート当局は北朝鮮の国営航空会社・高麗航空の旅客機に対し、飛行を制限する措置を取った。これに対して米国のケリー前国務長官は謝意を表している。