対北朝鮮情報筋によると、今回、集団脱北未遂の舞台となった中国のIT企業は、中国マフィアの経営だった。彼らは、表向きこの企業に派遣された労働者で、ウェブプログラミングの仕事をしていることになっていた。
しかし、実際の仕事はMBCが報じたとおり、違法サイトやソフトの作成だった。また、この企業もマフィアが経営するものだった。
IT技術者たちは、東南アジアで暗躍している韓国有数の暴力団「汎西方(ポムソバン)派」などと共同で、インターネットのカジノサイトにアクセスしたユーザーのパソコンに悪性コードを埋め込むプログラムを作成していた。これは、客の手を読み、結果を操作して、利益を得るためのものだった。
(参考記事:中国企業に就職、国家の指令受けハッカーに変身…北朝鮮のITエンジニアたち)韓国でカジノサイトは違法となっており、被害者は警察に届け出ると自分が処罰されてしまうため、泣き寝入りせざるを得ないという点を狙ったのだ。