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車のオーナーは、所属する機関や企業所の上司に出勤扱いにしてもらうために毎月15万北朝鮮ウォン(約1950円)、保安署には運行許可証を交付してくれた謝礼として毎月5万北朝鮮ウォン(約650円)を納める。いろいろ含めて毎月支払うワイロの額は30万北朝鮮ウォン(約3900円)になる。それに加えて1リットル1万北朝鮮ウォン(約130円)のガソリン代もかかる。

北朝鮮では、国の機関の幹部と言えどもコメ数キロ分の月給しかもらえない。彼らはワイロを受け取ることで生計を立て、ワイロを支払うオーナーは、運送業で儲けるという共生関係にあるのだ。

国の機関の財産として登録されるとわかっていても、車を買おうとする人は多い。北朝鮮の車両の台数は、2015年からの3年間で倍増したと言われている。