別の情報筋によると、金正日氏の指示で送り込まれてきた除隊軍人には、住宅、カラーテレビ、毛布などが与えられるなど、様々な配慮がされたが、最近送り込まれた人々には、何の配給もない。
この件は中央に報告され、人民軍警務局(憲兵隊)に対し、全員逮捕せよとの指示が下された。当局は脱北した可能性もあると見て神経を尖らせている。
よほど、人手不足が深刻なのだろう。当局が除隊軍人を「海外のしごとを紹介してやる」と騙して、ジャガイモ農場に連れてきた事例も報告されている。
(関連記事:北朝鮮、海外派遣のはずが山奥の農場へ…騙された軍人たち、怒り心頭)それにしてもなぜ人手が足りないのだろうか。情報筋によると、1990年代末の大飢饉「苦難の行軍」の頃には出産率が低く、死亡率が高かったため、10代後半から20代の若者が少ないからと説明している。