両江道の情報筋によると、当局は毎年、除隊軍人を大紅湍のジャガイモ農場に送り込んでいる。2014年には200人、2015年には450人、2016年には300人だ。
ところが、姿をくらます人が相次いでいるのだ。それも1人、2人ではなく、数百人単位だ。情報筋は語る。
「昨年、大紅湍には200人以上の除隊軍人が送り込まれた。彼らは収穫後に配分されたジャガイモでデンプンを作り、高値で売り払い、全員が姿を消してしまった。逃走は事前に計画されたものだとの見方が強まっている」
行き先は明らかになっていないが、故郷や妻の実家に戻ったか、カネ儲けの機会が多い都会に出たものと見られている。また、中国との国境に面しているため、脱北した人もいると思われる。