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北朝鮮の故金正日総書記は、ジャガイモに並々ならぬ愛情を注いだ人物として知られる。

北朝鮮が大飢饉「苦難の行軍」のまっただ中にあった1998年、北部の両江道(リャンガンド)大紅湍(テホンダン)郡を中心とした地域に、ジャガイモ農場を開発することを指示し、1000人以上の除隊軍人(兵役を終えた兵士)を送り込んだ。

このプロジェクトは大成功し、大紅湍はジャガイモの名産地として名を馳せるようになった。それなのに、深刻な人手不足に悩まされている。当局が送り込んだ除隊軍人が次から次へと逃げてしまうからだ。ただ、原因はそれだけではなかった。米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が報じた。