マレーシア政府が、北朝鮮国営の高麗航空に対し、領空通過と空港の利用を禁止する措置を取っていたことが明らかになった。去年3月の国連安保理で対北朝鮮制裁決議2270号が採択されて以降、同社旅客機の運航を禁止、制限する措置を取ったのは同国で4カ国目となる。米政府系のボイス・オブ・アメリカ(VOA)が報じた。
同国政府は、最近公開された国連安保理の対北朝鮮制裁2270号に関する報告書で、マレーシア航空委員会法を根拠に「航空関連機関を通じ、北朝鮮国籍機の離着陸、マレーシアの領空通過を拒否することを伝えた」と明らかにした。
高麗航空は2011年から3年間、平壌とクアラルンプールを結ぶ路線を週1便開設し、定期路線の廃止後も不定期で運航を続けていたが、今回の措置で運航ができなくなる。