ビスケットは、児童養護施設である育児院や中等学院の栄養不足の子どもたちに配られることになっているが、2013年までは兵士たちだけに配給されていた。上官は、休暇中や脱走した兵士の分を市場に横流しして、利益を得ていた。
また、白頭山英雄青年発電所の建設に動員された突撃隊員(建設労働者)にも、WFPの栄養強化ビスケットと粉ミルクが配給されていた。
また、当局は故金日成主席と故金正日総書記の生誕記念日(4月15日、2月16日)に、WFPの工場で製造された栄養強化ビスケットを、指導者からの贈り物として子どもたちに配っていた。つまり、国際社会の援助物資が、体制の宣伝に利用されていたということだ。